ホンダF1、テスト初日にマイナートラブル抱えるも「車体・パワーユニット共に正常に稼働」

ホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターとレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼとマックス・フェルスタッペン、2020年F1バルセロナテストにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

ホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターが、2月19日(水)に行われた2020年F1バルセロナテスト初日セッションを振り返った。ホンダは今年も引き続き、最新型F1パワーユニット「RA620H」をレッドブルとアルファタウリの2チームに供給する。

シーズン開幕を占うテスト初日は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが単独168周という大仕事をやってのけ、C3コンパウンドで4番手タイムをマーク。アルファタウリ・ホンダはダニール・クビアトがAT01をドライブし、こちらも1人で115周を走り込み、全体の5番手タイムを記録した。

Pos Driver Team Time Tyre Laps
4 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:17.516 C3 168
5 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 1:17.698 C3 115

周回数からも明らかなように、レッドブルRB16には問題らしき問題はなかったようだが、アルファタウリの方は午前中にピットレーン上で停止するハプニングに見舞われた。ソフトウェア上の軽微なトラブルと見られており、2台揃って深刻なトラブルなく高い信頼性を発揮した。

この日のホンダエンジン勢は2チーム合計で284周を走行。2日目はアレックス・アルボンがレッドブルRB16を、ピエール・ガスリーがアルファタウリAT01をそれぞれ担当し、更に走行距離を重ねてプログラムを進めていく。

ホンダ:バルセロナテスト初日を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

この冬はホンダのF1プロジェクトに関わる誰もが、両チームと共に協力し合いながら懸命に仕事に取り組んできただけに、テスト初日に深刻なトラブルを抱えることがなく終えることができ嬉しく思っています。

今日よりシーズンに向けた準備が大詰めを迎えますが、トロロッソから名前を変えて新たなスタートを切ったスクーデリア・アルファタウリ・ホンダが、新しいカラーリングのマシンでコース上を走行する姿を見て、少し新鮮な気持ちになりましたし、レッドブルのフェルスタッペン選手に関しては、全ドライバー中最多の168周を周回し、初日から力強い走りを見せてくれました。

どのチームにとっても同じことですが、今年のテストの日数は例年の8日間から6日間に減少しているため、一日のプログラムはこれまで以上に濃密なものとなり、その重要性も増しています。

今日のセッションについては例年のテスト初日と同様に、車体及び我々のパワーユニットであるRA620Hの機能確認に取り組みました。ほぼ予定通りにスケジュールを消化できましたし、実りある初日になったと思います。

テストでは普通のことですが、いくつかマイナートラブルも出ていますし、今晩トラックサイドのナイトシフトチームとHRD-Sakuraのファクトリーとでデータの分析を行い、明日以降に向けて準備を進めます。この後も多くのテスト項目が予定されていますので、明日以降も精力的に走行に臨みます。


初日をトップで締め括ったのはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。2番手にはチームメイトのバルテリ・ボッタス、3番手にはレーシングポイントのセルジオ・ペレスが続く結果となった。

2020年F1バルセロナテスト2日目のセッションは、日本時間2月20日(木)現地9時から17時まで、スペインのカタロニア・サーキットで行われる。

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