ペレス、奇妙なカウル破損に見舞われるもテストの進捗に満足「ポテンシャルを感じている」F1テスト《2日目》2021
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バーレーンでのF1公式プレシーズンテスト2日目。レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンに代えてセルジオ・ペレスにRB16Bのステアリングを託した。午後のセッションでは奇妙なアクシデントに見舞われた。
残り1時間20分というタイミングでホームストレートを走行していた際、ペレスは左エンジンカバーが破損するアクシデントに見舞われた。デブリ回収のためにレースコントロールはこの日2回目の赤旗を振った。
プログラムは一時中断を余儀なくされたが、メカニック達の迅速な作業の甲斐もあり、ペレスは直ぐにコースへと戻っていった。セッションは8分の中断を経て再開された。
前方を走行するニコラス・ラティフィ（ウィリアムズ）を追い抜くべく、スリップストリームから飛び出した瞬間に発生したことから、急激な気流の変化に伴う影響と見られるが、チームからの具体的な説明はない。
ペレスはクルマに若干の違和感を感じたものの、アクシデントが発生した事には「気づかなかった」と振り返り、赤旗が振られた事で全員が同じ様に走行時間を失った点に触れ、プログラムへの影響は限定的だったとの考えを示した。
レースエンジニアリング部門を率いるギヨーム・ロケリンも「幾つか小さな問題があったが深刻なものではなく、プログラムへの影響はなかった。不具合の確認もテストを行う目的の一つだ。それはさておき今日も堅実な一日を過ごすことができた」と述べ、ペレスの意見を追認した。
ペレスはこの日、硬めのC2コンパウンドを履いて終始ロングランに徹し、トータル117周を走り込んだ。タイムシートの位置は8番手だった。チームはレースシミュレーションを重視したプログラムを組んでいた。
「セルジオは今日、ピットストップを含む完全なレースシミュレーションを実施した。チームに馴染み、我々の手順に慣れ、スピードを上げていくという点で彼にとって非常に有益なものになった」とギヨーム・ロケリンは説明する。
「ラップタイムは求めておらず、今日は硬めのコンパウンドを履いて走行しただけであり、全体のタイムシートから何の結論も得られないのは明らかだ。いずれにしても全体として良い2日間を過ごせている。できれば明日も実りある1日としてテストを締めくくりたい」
ペレスは最終日の3日目に午前を担当するため、パフォーマンスランを行わずにテストを締め括る事になりそうだ。気温が高い日中のタイム更新は望めない。
マシンに翻弄され、期待されたパフォーマンスを発揮できずシートを追われたアレックス・アルボンの後任であるだけに、ペレスにはレッドブルマシンへの適応が求められているわけだが、これまでの進捗には手応えを感じているようだ。
「丸一日、RB16Bをテストする事ができて最高の気分だ」とペレスは語る。
「トリッキーなコンディションだったけど、多くの作業をこなせたし、改善の余地があるエリアをたくさん見つける事ができた」
「チームとの仕事も慣れてきているし順調だ。今後に向けてポテンシャルを感じている」
「明日は午前の走行を担当する事になる。さらに周回を重ねるのが楽しみだ」
初日をトップで締め括ったのはバルテリ・ボッタス（メルセデス）。2番手にはピエール・ガスリー（アルファタウリ・ホンダ）が0.124秒の僅差で続いた。3番手はランス・ストロール（アストンマーチン）という結果となった。
バーレーンテスト最終3日目は、日本時間3月14日(日)16時から午前のセッションが、同21時から午後のセッションがそれぞれ4時間に渡って開催される。テストの模様は2ヶ月無料キャンペーンを実施中のDAZNが生配信する。