ホンダF1、29年ぶりの連勝なるか? 開幕2戦での好感触と共に第3戦ポルトガルGPへ
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バーレーン、そしてイモラと、開幕2戦で得たチャンピオンシップ争いへの手応えと共に、ホンダF1はアルガルベ・サーキットで行われる2021年FIA-F1世界選手権第3戦ポルトガルGPで1992年以来となる29年ぶりの連勝、そして通算80勝目を懸けた勝負の1戦を迎える事になる。
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは前戦イモラでのマックス・フェルスタッペンの優勝に触れて「例年以上にシーズン序盤からライバルに対して良い戦いができている」と手応えを伺わせる。
ただその一方で「まだ長いシーズンの2戦を終えたばかり」と述べ、慢心せずに1戦1戦を大事に全力でシーズンを戦い抜いていく必要があると堅実なスタンスだ。
好調を示すのはレッドブル・レーシングだけではない。同じホンダエンジンを搭載するアルファタウリもピエール・ガスリーが予選TOP5を連取しており、後はグリッドポジションを結果に変えるだけ。度重なるミスで精彩を欠いた経験を糧に、角田裕毅がどういった走りを見せてくれるのかにも注目が集まる。
今回が2度目の開催となるポルトガルGPの舞台、アルガルベ・サーキットは、南部のビーチリゾートにほど近い丘陵地帯に位置するアップダウンに富んだテクニカルコースで、流れるようなリズムが要求される高速セクションが大部分を占める。
昨年のグランプリでは週末を通してメルセデスが先行し、ホンダ勢としてはフェルスタッペンの3位表彰台が最上位であっただけに連勝は決して簡単な話ではないが、フェルスタッペン当人は「今季のマシンは昨年より進化している」として、昨年以上の結果を見据えている。
再舗装されたばかりの滑りやすい路面、タイヤ戦略に大きな影響を及ぼしたグレイニングと摩耗…トリッキーなレース展開となった昨年の経験をどう活かすか? 田辺TDは「今回は2回目の開催となりますので、チームそして我々ホンダともに、昨年のデータを参考にしてレースの準備を進めています」と語る。
「今のところ金曜日に若干、雨の確率が高いという予報が出ています。貴重なフリー走行の時間を上手く使いながら、今シーズン仕様の新しいパワーユニットでデータを収集し、予選・レースに臨みたいと思います」
F1ポルトガルGPは、日本時間4月30日(金)19時30分からのフリー走行1で幕を開ける。