ピエール・ガスリー、予選を楽観視する一方で課題は決勝「グリッドポジションをリザルトに繋げる必要がある」
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アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが、2021年FIA-F1世界選手権第3戦ポルトガルGPおよび、その翌周に開催される第4戦スペインGPに先立って抱負を語った。
昨年のポルトガルGPでガスリーは、予選9番手ながらもレースではフィールドを駆け上がり、シャルル・ルクレール(フェラーリ)に次ぐ5位フィニッシュの健闘を見せた。
スペインGPではQ3進出を果たして10番グリッドからスタート。シニアチームのレッドブル・ホンダ、アレックス・アルボンの後方0.5秒の位置でフィニッシュし、見事9位入賞を果たしてポイントを持ち帰った。
ピエール・ガスリー課題は予選結果を活かせていない点
前戦エミリア・ロマーニャGPについて
イモラでの前戦は結果的に残念な週末になってしまったけど、フリー走行では全てのセッションでトップ10に入り、予選でもポールタイムからコンマ3.5秒遅れのトップ5と、幾つかポジティブな材料が得られた。
それに決勝での7位という結果に関しても、更に上を目指すべきであった事は確かだけど、それでもやはり良いリザルトだったし、 こうした事(タイヤ戦略が噛み合わず序盤に後方に転落した事)が二度と起こらないようにするにはどうしたら良いかをチームで話し合って考えたい。
ポルトガルGPについて
ポルティマオでの昨年のグランプリは5位と、良いレースができた。ここは勾配の変化が激しく、ジェットコースターのようにアップダウンする本当にユニークなサーキットだ。
路面のグリップが低く、クルマはよく滑り、タイヤに熱を入れるのが難しいという点で、これまでに慣れ親しんできたどのコースとも異なり、ドライブしていて本当に楽しいサーキットだった。
昨年は特にFP1でタイヤを温めるのが大変だったけど、今回は前回の知識と経験もあるし、天候的にも暖かくなるみたいだから、さほど心配はしていない。いずれにしても過去2レースとは異なる課題に直面することになるだろうね。
2回の週末を消化した事で、今では1時間のみのフリー走行にも慣れたよ。セッション中の作業プログラムに変更はないけど、同じタイミングでコース上に出るマシンの数が増えた事で、以前よりトラフィックが酷く、ガレージでの待機時間が減った。僕としてはセッションが慌ただしい今の状況を楽しんでる。
スペインGPについて
ポルトガルの次はスペインだ。ここでは毎年、冬季テストの際のパフォーマンスと比較する事でマシンがどの位進化したのかを検証してきた場所だけど、今回はそれが出来ない初めてのシーズンだ。
確かに決勝レースでのオーバーテイクは容易じゃないけど、決して悪いコースじゃない。要は予選が非常に重要だって事だ。今シーズンの僕らはこれまでのところ、2回とも良い結果が得られているから予選に関しては楽観的に考えている。課題は日曜のレースの改善だ。
興味深いのはコースレイアウトが変更されている点だ。変更されたヘアピンがラップにどういった影響を及ぼすのか興味深い。
最初の2レースで僕らのクルマが上手く機能した事は分かっているけど、バルセロナはクルマのパフォーマンスを図る上で最適なトラックだから、今後を占うという点で重要だ。
シーズンも第4戦という事で、コース特性の違いによるパフォーマンスの違いや、ライバルと比較した際の自分たちの立ち位置などに関しては、よりハッキリしてきていると思う。
兎に角、今の僕らに求められているのは予選での好結果を活かしてレースでより多くのポイントを獲得することだ。
ポルトガルGPの舞台となるのは1周4684m、全15コーナーを有するアルガルベ・サーキットだ。大部分は流れるようなリズムが要求される高速セクションで、ダウンヒルでの難しいブレーキングが要求されるコーナーや、高低差が生み出すブラインド、脱出するのが難しい高速バンクなどがドライバーの腕を試す。
ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、ルイス・ハミルトンが見事なタイヤマネジメントでポール・トゥ・ウインを飾り、2位にバルテリ・ボッタス、3位にマックス・フェルスタッペンが続く結果となった。
F1ポルトガルGPは、日本時間4月30日(金)19時30分からのフリー走行1で幕を開ける。