ポルシェ、依然としてF1参戦を模索…レッドブル交渉決裂を経てFIA明かす
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国際自動車連盟(FIA)は10月19日(水)、ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェがF1参戦に向けて引き続き既存チームとの話し合いを続けていると明らかにした。
ポルシェは2021年のF1ドライバーズ世界選手権を制したレッドブル・レーシングとの間で数カ月に渡って交渉を続け、50%の株式取得を含む契約の締結を目指していた。
当初は、レッドブルのホームレースであるF1オーストリアGPの週末にパートナーシップ締結が正式発表される見通しであったが、その後、独立性を巡って対立。フランクフルト市場への新規株式公開(IPO)を目前に決裂した。
ポルシェは当時、F1は依然として「魅力的」であり、今後も注視していくとしていたが、ドイツ国内では今月頭、オリバー・ブルーメCEOを含む同社の取締役会が計画そのものを完全に破棄する決断を下した可能性があると伝えていた。
しかしながらF1を統括するFIAのモハメド・ベン・スレイエム会長はアメリカGPの開催に先立ち次のように述べ、ポルシェが現在もF1チームと話し合いを続けていると明かした。
「FIA世界モータースポーツ評議会は今夏、2026年のF1パワーユニットレギュレーションを承認した。これはFIAが広範な研究開発を行い、既存のPUメーカーや新規参入を検討しているメーカーと協議した結果、生まれたものだ」
「FIAはモータースポーツの全ポートフォリオにおいて、イノベーションとサステナビリティを推進し続けている。2026年のF1 PUレギュレーションは、その最も顕著な例と言えるだろう」
「8月のスパ・フランコルシャンにおいて、アウディは2026年からFIA F1世界選手権にパワーユニットメーカーとして参加することを発表した」
「これは全てのステークホルダーが本レギュレーションの策定に懸命に取り組んできた事に対してお墨付きを与えるものだった。我々は同時に、ポルシェが現在もF1チームと話し合いを続けていることに注目している」