ピレリ、2019シーズンのF1タイヤをお披露目。桃色「ハイパーソフト」は僅か1年で廃止
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F1公式タイヤサプライヤーを務める伊ピレリはF1アメリカGP2日目を迎えた10月20日、2019シーズンに投入するタイヤコンパウンドを発表した。今季は晴れ用のドライタイヤが7種類、雨用のウェットタイヤが2種類の計9種のコンパウンドが存在するが、これが3種類に絞り込まれる。
各レースに持ち込まれるのは、白色の「ハード」と黄色の「ミディアム」、そして赤色の「ソフト」の計3種。今シーズンは各グランプリ毎に投入されるタイヤの種類がバラバラであったが、FIA国際自動車連盟とFOMフォーミュラ・ワン・マネジメントからの「分かりづらい」との指摘に基づき、来シーズンは21戦全てのレースで同じコンパウンドが用意される。
ただし、必ずしもその中身は一様ではない。例えばモナコGPに投入される赤色ソフトと鈴鹿に投入される赤色ソフトは別のコンパウンドとなる。タイヤに厳しい鈴鹿に持ち込まれる「ソフト」は、モナコの「ソフト」よりも固めのコンパウンドとなり組成が異なる。
つまり、ピレリは来シーズンも今年と同程度(9種類)のタイヤを製造した上で、各サーキットの特性に合わせて持ち込むコンパウンドを決定。その上で硬いから順に「ハード」「ミディアム」「ソフト」という呼称を与えて、その縁に白、黄、赤のカラーリングを施すという事だ。実際に何種類のコンパウンドが用意されるのかについては、FIAのホモロゲーションが完了する12月に明らかにされる予定となっている。
ウエットタイヤの種類とカラーは変更されず、来年も緑色の「インターミディエイト」と青色の「フルウエット」が用意される。鳴り物入りで今年のF1に登場した桃色「ハイパーソフト」と橙色「スーパーハード」は、僅か1年で姿を消すことになる。