セルジオ・ペレス、FP2で痛恨の計量違反…F1アメリカGPでピットレーンスタート

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を走るレーシングポイントのセルジオ・ペレス、2019年F1アメリカGPフリー走行にてCourtesy Of Racing Point

F1アメリカGPのレーススチュワードは、11月1日に行われた2回目のフリー走行を終え、セッション中の計量指示を無視し、これを行わなかったとして、レーシングポイントのセルジオ・ペレスに、日曜の決勝でのピットレーンスタートを言い渡した。

トロロッソ・ホンダ及びルノーとコンストラクターズ5位を争うレーシングポイントは、午後のセッションでランス・ストロールが9番手、セルジオ・ペレスが15番手タイムを記録。2日目に向けて、堅実なスタートを切ったかに思われたが、レギュレーション違反のために大きな後退を強いられた。

ペレスは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われたFP2の終わりに、FIAのウエイトブリッジ(計量台)に招集されたもののこれを見逃し、チームのガレージ前へと戻り、ピットストップ練習を実施。4輪に取り付けられていたタイヤを取り外してしまった。

スチュワードは映像証拠を検証すると共にペレスを事情聴取。F1競技規約第29条1項(a)は、計量の指示を見逃した場合、車両に手を加えずに即座にFIAガレージに戻れば戒告処分に留める、とされているが、タイヤ交換をしてしまったためペレスはこれには該当せず、スチュワードはピットレーンスタートを命じた。

同様の裁定は、今年のアゼルバイジャンGPでも発生している。当時まだレッドブル・ホンダに籍を置いていたピエール・ガスリーは、FP2終了後の計量指示を見落としてレーンを通過。今回と同様に、ガレージ前に停車したRB15はリフトアップされ、クルーが4輪全てを交換してしまったため、決勝でのピットレーンスタートが科された。

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