太田格之進、IMSA最高峰GTPクラスに参戦決定―デイトナ24時間を含む3レースでAcura ARX-06をドライブ
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ホンダのドライバー育成プログラム出身の太田格之進が、2025年にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最高峰GTPクラスに参戦することが発表された。アキュラ・メイヤー・シャンク・レーシング93号車の4人目のドライバーとして、「Acura ARX-06」を駆り、デイトナ24時間レースを含む3レースに出場する。
太田格之進は、2024年10月からインディアナポリスのHRC US(Honda Racing Corporation USA)の拠点でドライビングシミュレーターを用いたトレーニングを開始。さらに、11月にはデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたIMSA公式テストでAcura ARX-06をドライブし、現地での経験を積んだ。これまでの国内での実績と北米でのパフォーマンスが認められ、2025年の参戦が正式決定した。
93号車には、2025年シーズンよりHRC USの技術者がレースエンジニアとして加わる予定で、チームの技術力強化とエンジニアの育成を通じて、さらに高いレベルを目指す計画だ。
太田格之進は以下のように喜びを語った。
「この度、IMSAへの挑戦が正式に決まったことを非常にうれしく思います。皆様の期待に恥じない走りをして、結果はもちろんのこと、さらなる飛躍のために成長し続けていきます。世界のトップドライバーとチームを組み、トップカテゴリーで戦えることが楽しみです。皆様、応援よろしくお願いします」
株式会社ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長は、「IMSAで日本代表として頑張ってほしい」と述べ、今回の挑戦がHRCの理念に基づくものであることを強調した。また、HRCエグゼクティブ・アドバイザーの佐藤琢磨も次のように述べ、太田格之進のこれまでの実績を評価しつつ、IMSAでのさらなる活躍にエールを贈った。
「IMSAやインディカーといった北米のレースは、世界中からトップクラスの選手が集まり、競い合う、まさにグローバルな挑戦の場です。この機会を生かし、さらなる飛躍を遂げることを心より期待しています」
太田格之進のプロフィール
- 生年月日:1999年6月16日(25歳)京都府京都市出身
- 主な実績
- 2023年:スーパーフォーミュラ参戦(最終戦優勝、ランキング7位)
- 2024年:スーパーフォーミュラでチームタイトル獲得に貢献(ランキング4位)
- SUPER GTシリーズGT500クラス参戦(ランキング10位)
太田選手は国内トップカテゴリーでの成功を経て、IMSA参戦という新たな挑戦に踏み出す。2025年のレースでの活躍に期待が集まっている。