ニューウェイ、2025年アストンマーチンF1移籍へ…アゼルバイジャンGPを前に正式発表か
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伝説的なF1デザイナー、エイドリアン・ニューウェイが2025年に向けて、アストンマーチンと契約を締結する間近にあり、次戦アゼルバイジャンGPを前に正式発表される見通しとの報道が相次いでいる。
ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルといったチームで35年以上に渡って活躍し、12回のドライバーズ選手権と13回のコンストラクターズタイトル獲得に貢献したことで知られるニューウェイは今年初め、19年に渡って在籍したレッドブルを2025年春に退社し、新たな挑戦に乗り出す前に休息を取ると発表した。
これにより、フリーエージェントとなったニューウェイの獲得を巡り、フェラーリ、アストンマーチン、ウィリアムズ、マクラーレンが関心を示した。
複数の報道によると、チームオーナーのローレンス・ストロールとの会談、そして英シルバーストンにあるアストンのファクトリーを秘密裏に訪問した6月の一件を経てニューウェイは、2026年にホンダとのワークスパートナーシップが開始されるアストンに加わる決意を固めたようで、来週のアゼルバイジャンGPを前に正式発表される可能性があるという。
ニューウェイの退団条件には、9月になるまで移籍先チームを公表してはならないという取り決めがあるとされていた。
億万長者のチームオーナー、ローレンス・ストロールは、レースでの勝利とチャンピオンシップ制覇に足るチーム作りを進めており、シルバーストンに最新鋭のファクトリーを新設し、数々の有能な人材をリクルーティングするなど、多額の投資を行っている。
アストンは7月、マーティン・ウィットマーシュの後任として、元メルセデスのエンジンチーフ、アンディ・コーウェルが新たなグループCEOとしてチームに加入すると発表した。また、フェラーリの元テクニカル・ディレクター、エンリコ・カルディーレとも契約を交わし、最高技術責任者(CTO)に任命した。
カルディーレだけでなくアストンには既に、レッドブル時代にニューウェイと同僚だったダン・ファローズ(テクニカル・ディレクター)もおり、加入後のニューウェイの役割や立場について幾つかの疑問符があることは確かだ。
しかしながら、アストンのチーム代表を務めるマイク・クラックは先月のオランダGPで、チームとニューウェイとの噂について「光栄に思う」と述べ、現在の技術体制にニューウェイを迎えることに何も問題はないと説明した。
移籍が実現した場合、ニューウェイは、2度のF1ワールドチャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソと初めて仕事を共にすることになる。 昨年ニューウェイはF1キャリアにおける後悔の一つとして、アロンソと仕事をする機会がなかったことを挙げた。