フェルスタッペン、不完全燃焼の5番手「赤旗がなけりゃトップだった」と主張…一方で要改善点も
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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは”不完全燃焼”に終わった9月3日(金)のF1第13戦オランダGP初日を終えて、赤旗による中断がなければトップタイムは確実だったとの見方を示した。
ザントフォールトでのセカンドセッションでは開始30分を経て、ニキータ・マゼピン(ハース)がターン11のブレーキングでリアを失いグラベルに飛び出した。身動きできずに停車したハースVF-21の回収のためにレッドフラッグが振られた。
新品のソフトタイヤを履いてクイックラップに入っていたフェルスタッペンは、セクター1で全体ベストを記録していたもののの、赤旗が振られた事でラップ放棄を余儀なくされた。
この結果、FP2ではシャルル・ルクレールとカルロス・サインツのフェラーリ勢がタイムシートの最上部に名を連ね、フェルスタッペンは最速ルクレールから0.362秒遅れの5番手でヘルメットを脱いだ。
スタンドに詰めかけたフェルスタッペン応援団、通称”オレンジ・アミー”はさぞ落胆した事だろうが、セッションを振り返ったオランダ人ドライバーは楽観的な見方を示した。
「ショートランという観点で言えば、タイムシートが僕らの競争力を適切に表していたとは思っていない」
「僕の計測ラップは中古タイヤでのものだったし、中断さえなければ、あの時のラップはトップタイムを記録するに十分な速さがあったと思う」
ユーズドでのラップタイムについてフェルスタッペンは、ザントフォールトでは1ラップ毎にタイヤの性能が少しずつ劣化していく事が感じられたと付け加えた。
ただ、仮に中断ラップをフィニッシュして全体ベストを刻んでいたとしても、ショートランに関しては「完全に満足できる」状態に仕上がっていないとして、予選が行われる2日目に向けて改善に取り組んでいく必要があると訴えた。一方でロングランに関しては「競争力がありそうだ」と語った。
「ここではスタートポジションが非常に重要になるだろうから、ショートランのパフォーマンスを更に良くするために何ができるかを検討してみるつもりだ」
「何しろ完璧なんてものは何処にもないし、僕らは何時だって更なる高みを目指して物事に取り組んでいる」
「今日は良い一日になったと思う。オレンジ色に染まったスタンドのファンが楽しんでくれている姿を見る事ができて本当に良かった」
「それにコースもね。短いながらも高速コーナーが多く、ドライブしていて本当に楽しい1日だったよ」
計3度の赤旗中断を強いられた初日をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール。2番手にはカルロス・サインツが続きフェラーリがタイムシートの最上部を占拠した。3番手はエステバン・オコン(アルピーヌ)という結果となった。
F1オランダグランプリ3回目のフリー走行は日本時間9月4日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってザントフォールト・サーキットで開催される。