F1モナコGP 2017《FP2》結果とダイジェスト / ベッテル最速、クラッシュ第一号はストロール

モナコのピットレーンを走るフェラーリcopyright ScuderiaFerrari

25日午後に行われた第6戦F1モナコGP2回目のフリー走行では、トップ5に珍しい顔ぶれが顔を揃える結果となった。1分12秒720のトップタイムを記録したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。午前のFP1でルイス・ハミルトンが記録した最速タイムをコンマ705秒も更新した。これは、昨年のポールタイムと比較して0.9秒速いタイム。2番手にはダニエル・リカルド、3番手にはキミ・ライコネンが続いた。

セッション開始15分、トロ・ロッソのダニール・クビアトが1分13秒331の暫定1位タイムを叩き出し、タイムシート最上部を占拠。2番手にはカルロス・サインツが続き、一時はトロ・ロッソがワンツーをマークしていた。最終的にフェラーリとリカルドに先行されたものの、クビアトは4番手、サインツは5番手をマークした。今年のモナコでトロ・ロッソが速いのはもはや疑いない。6番手にはチームメイトに0.203秒遅れのマックス・フェルスタッペンが、7番手にはフォース・インディアのセルジオ・ペレスがつけた。


©F1

マクラーレン・ホンダはストフェル・バンドーンがトップタイムから遅れること1秒226で11番手に、電撃復帰のジェンソン・バトンはバンドーンとほぼ同タイムで12番手という結果だった。これまでに一度も乗った事のない今季マシンでいきなりチームメイトに肉薄するあたり、流石2009年のF1王者である。バトンは180日ぶりにF1を走った。

王者メルセデスはルイス・ハミルトンが8番手、バルテリ・ボッタスが10番手だった。ロングランを中心にプログラムを組んできたようではあるが、このポジションは何とも不気味である。ちなみに彼らのタイムはFP1よりも遅い。実力に見合った順位とは言い難く、鵜呑みに出来ない。初日終了後のインタビューでボッタスは「フェラーリとの差が現実のものじゃない事を祈るよ..」と語り、このタイムがブラフではなく真面目に走った結果であると語った。

午前のフリー走行をトラブルのためガレージで過ごしたルノーのニコ・ヒュルケンベルグは17番手、その一方の今度はチームメイトのマシンにトラブルが発生、ジョリオン・パーマーは白煙を上げて8コーナー=ポルティエでマシンを停めた。

17年モナコ最初の犠牲者はストロール


©F1

セッション開始53分、モナコ初出場のランス・ストロール(ウィリアムズ)が、3コーナー=通称マスネで曲がりきれずにガードレールに押し付けられた。フロントウイングと左フロントサスペンションを破損し、コース上には赤旗が提示された。モナコの手練オフィシャル達は圧倒言う間にマシンを撤去し、中断時間は僅か6分であった。

クラッシュの6分前、ストロールは無線で「なんだかずっとグリップがないんだけど、どうして!?」とチームに報告していた。チームメイトのフェリペ・マッサも同様の内容を訴えている。

2017年F1第6戦モナコGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:12.720 38
2 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:13.207 +0.487 35
3 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:13.283 +0.563 46
4 26 ダニール・クビアト トロロッソ 1:13.331 +0.611 41
5 55 カルロス・サインツ トロロッソ 1:13.400 +0.680 43
6 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:13.486 +0.766 36
7 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:13.799 +1.079 45
8 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:13.873 +1.153 31
9 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:13.890 +1.170 46
10 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:13.902 +1.182 39
11 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ホンダ 1:13.946 +1.226 42
12 22 ジェンソン・バトン マクラーレン・ホンダ 1:13.981 +1.261 37
13 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ・メルセデス 1:14.003 +1.283 46
14 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:14.022 +1.302 44
15 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:14.093 +1.373 47
16 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:14.474 +1.754 27
17 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:14.870 +2.150 41
18 30 ジョリオン・パーマー ルノー 1:15.616 +2.896 8
19 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:15.691 +2.971 32
20 94 パスカル・ウェーレイン ザウバー・フェラーリ 1:15.695 +2.975 37

コンディション

天気晴れ
気温24℃
路面温度46℃

セッション概要

グランプリ名 F1モナコGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 モンテカルロ市街地コース
設立 1929年
全長 3340m
コーナー数 18
周回方向 時計回り

F1モナコGP特集

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