ハース、全滅…今季2度目の大事故シューマッハにご立腹のシュタイナー代表「あまり納得できるものじゃない」
Published:
意外?にもハースF1チームは2016年の初参戦以来、一度足りともF1モナコGPでリタイヤした事がなかったものの、2022年大会では2台ともがチェッカーフラッグを受ける前にレースを終えた。
モナコ公国を襲った豪雨により65分の遅れが生じた後、13番グリッドからスタートしたケビン・マグヌッセンは序盤に11番手にまで浮上したものの、フェラーリ製パワーユニットのトラブルに見舞われ21周目にリタイアした。
2つ後方のグリッドに着いたミック・シューマッハは18周目に最も早くスリックタイヤに履き替えたが、27周目のピシーヌ・コーナー(プールサイド・シケイン)でクラッシュした。
シューマッハ本人はメディカルチェックを受け、何も問題ないことが確認されたが、衝撃によって2つの後輪とリアウィングを含めたVF-22のリアエンドは脱落。クルマは大ダメージを負った。
今季7戦を終えてニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)と並んで唯一、ポイントを獲得できていないシューマッハはレースを終えて「体調は問題ない。本当に腹立たしい」と語った。
「ペース的には間違いなく良かったし、あとはコース上に留めておくだけだったんだけど、残念ながらそれができなかった」
「プッシュできるだけのペースがあったけど、残念なことに少しワイドに膨らんでしまった。たぶん10センチ位。それでもグリップを失うには十分だった」
シューマッハはジェッダ市街地コースでのサウジアラビアGP予選の際も大クラッシュに見舞われ、あまりのダメージ故にレースの欠場を余儀なくされた経緯がある。
シュタイナー代表はプールサイドでの事故について「ミックに関してはご覧の通りだ。またも大きなクラッシュだった。あまり納得できるものじゃない」と苦言を呈した。
「ここからどのようにして前に進んでいくべきかについて検討しなければならない」
またマグヌッセンのトラブルについては「ERSシステムのウォーターリーク」が原因だと説明した。ハースはモナコGPの初日にも、シューマッハがMGU-Kのトラブルに見舞われている。
5月29日(日)にモンテカルロ市街地コースで行われた2022年F1第7戦モナコGPの決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル)が通算3勝目を上げた。2位はカルロス・サインツ(フェラーリ)。3位表彰台にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が滑り込んだ。
バクー市街地コースを舞台とする次戦アゼルバイジャンGPは6月10日のフリー走行1で幕を開ける。