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1戦限りのF1カムバックを果たすジェンソン・バトンが、24日(水)のF1モナコGPプレスカンファレンスに出席した。インディ500に参戦するフェルナンド・アロンソに代わってマクラーレン・ホンダのステアリングを握るバトン、その注目度は高く、多くの質問がバトンに向けられた。エリック・ブーリエから電話越しに復帰を要請された2009年のワールドチャンピオンは、今季マシンの操縦経験が一度もないままにモナコに挑む。
幅広のフォルムと高ダウンフォース仕様の今年のマシンでモナコGPを走る事について質問されたバトンは「うーん、まだ新しいマシンで走った事ないから分からないよ。木曜のフリー走行の後には首が痛くなっちゃうかもしれないけど、金曜は休みだしね」とコメント。通常のグランプリとは異なり、ここモナコでは木曜にフリー走行初日が行われ、金曜日はオフとなっている。バトンは、今年精力的に取り組んでいるトライアスロンのためにかなりハードなトレーニングを積んでいるものの、飛躍的に上昇した17年マシンのコーナリング速度によって、多少首が痛くなるかもしれないと認める。
望みさえすれば、バーレーンテストでマクラーレン・ホンダの今年のマシンMCL32を実際に走行する機会を得られたものの、バトンはこれを断り、シミュレーター作業のみでモナコに現れた。準備の状況について聞かれたバトンは「完璧とは言えないだろうね。でも、バーレーンでテストの半分を担当しても何の役にも立たないと思ったんだ。サーキットは対照的だしね。だからチームに”シミュレーターで数日作業をするのがベストだと思う”って伝えたんだ」とその経緯を語った。
「レースに戻ってこれて最高だよ。ここ数カ月間ご無沙汰しちゃってた皆に会えるのも嬉しいしね。準備は万全だよ。一戦だけのカムバックがモナコってのは面白いよね。僕のホームと同じくらい特別なグランプリだよ。プレッシャーは全然ないよ」今年モナコGPにエントリーしているドライバーの中で、モナコでの優勝経験があるのは4人のみ。バトンは2009年にモナコウィナーとなっており、それだけにこのグランプリへの思い入れは強い。
復帰することについて躊躇いはなかったのか?との質問に対してバトンは、「ペットのわんこ達にしばらく留守にしていいか聞いてみたんだ。そしたら数週間位、僕なしでも大丈夫だって言うんだ。兎にも角にも僕は今ここにいる。シャンパンを飲み来たわけじゃなくて、レースをしにね」と語った。バトンは恋人のブリトニー・ワードと一緒に、シベリアンハスキーとポメラニアンの間の子である”ストーム”と”ローグ”の2匹の犬を飼っている。