角田裕毅、僅かに及ばず11位も「満足」と晴れ晴れ…安定感ある走りを評価するアルファタウリ
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今季4回目の11位フィニッシュに終わったF1第5戦マイアミGP決勝を終えて角田裕毅(アルファタウリ)は、ポイントを逃した事は「残念」であるとしながらも、自身の走りには「満足」しているとして、晴れ晴れとした表情を浮かべた。
予選Q1敗退を喫した17番グリッドの角田裕毅は、今回も堅実かつ力強い走りを披露。数々のオーバーテイクを決めてチェッカーに向けて10位を争う展開に持ち込んだが、ケビン・マグヌッセン(ハース)に惜しくも1.364秒及ばず、3戦連続入賞とはならなかった。
クルマを降りた角田裕毅は「チームとしても自分自身としても、目標に向かって取り組み、良いレースを戦って上手く巻き返す事ができました。クルマの持てる力を全て引き出せたように思います」と振り返った。
「ポイントを獲得できなかったのは残念ですが、自分のパフォーマンスには満足しています」
「精神的に厳しいレースでした。常に前後に誰かがいる状況が続いたので、気を休める場面があまりありませんでした」
「期待していなかったものの、レースペースがここまで力強かったので、これからのレースに向けて励みになりました」
アレックス・アルボン(ウィリアムズ)を2度に渡って交わし、レース終盤にはニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)とバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)を攻略するなど、果敢な走りが目を引いた。
「ブレーキングには自信を持っていたので、コーナーに向けてかなりの数のオーバーテイクを決める事ができました」と角田裕毅は続ける。
「次のイモラではアップグレードを予定しているので、それが上手く機能してコンスタントにポイントを獲得できるようになればと思っています」
車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーは「ユーキがもたらしてくれた11位という結果は本当に満足できるものだ」と述べ、角田裕毅の走りを高く評価した。
「ハードタイヤで臨んだ第1スティントでユーキは、安定した走りと我慢強さを見せた。彼の優れたタイヤマネジメントによってスティントを引き伸ばす事ができた」
「37周目にピットインした後は、ヒュルケンベルグの前に出て、アルボンやボッタスに対して素晴らしいオーバーテイクを見せた」
また、チーム代表を務めるフランツ・トストは「最後の数周ではストロールに対して素晴らしいディフェンスを見せた」と述べ、攻守ともに見事な戦いを繰り広げたと評価した。
5月7日(日)にマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われた2023年F1第5戦マイアミGP決勝レースでは、9番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が通算38勝目を上げた。
イモラ・サーキットを舞台とする次戦エミリア・ロマーニャGPは5月19日のフリー走行1で幕を開ける。