41歳アロンソ、レース中にTV観戦「いい動きだ!」まるでストロールの”ライフコーチ”とフェルスタッペン
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フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)はF1マイアミGPの決勝レース中、無線を通して「ランスはどのポジションにいるんだ? ターン1の動きは見事だった」と語り、レース残り10周でアレックス・アルボン(ウィリアムズ)をパスした際の僚友ランス・ストロールのドライビングを称賛した。
アロンソはストロールのライフコーチ
41歳のレジェンドは第2セクターのDRSゾーンの終端、ターン11の出口に設置された大型スクリーンを通してレースを観戦していた。低速の左コーナー、ターン11の通過速度は90km/hほどだ。
アロンソとって、この日のレースは孤独なものだった。2位のセルジオ・ペレス(レッドブル)とは約20秒差、4位のジョージ・ラッセル(メルセデス)とは8秒差と大きなギャップがあり、ステアリングを握りながらレースを観戦する余裕があった。
今季4回目の3位表彰台に上がったマイアミでのレースを経てアロンソは「このサーキットには幾つかの低速コーナーに大きなテレビスクリーンが設置されているから、レースを見るのはかなり余裕だったんだ」と説明した。
「アルピーヌだかアルファロメオをオーバーテイクした場面があって、どのポジションだったのか気になってね」
「僕らにとっては、ちょっと期待外れの寂しいレースだった。もっと難しいレースをしようと思っていたんだけど」
これに対してレースウィナーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は「まるでライフコーチみたいだよね! 前回のレースでは『俺のブレーキバランスを試してみろ』みたいな事を言ってたし」と突っ込んだ。
ストロールはオコンとは違う、とアロンソ
シーズン前の自転車事故で骨折しながらも、開幕戦バーレーンGPで6位入賞を果たしたストロールを「ヒーロー」と評するなど、アロンソは今のチームメイトに対してかなり良好なスタンスを取っている。
アロンソは先週末のアゼルバイジャンGPのレース中、自身が試行錯誤の末に辿り着いたブレーキバイアスの設定をストロールに勧めるよう、無線を通して自身のレースエンジニアに伝えた。
なぜストロールを助けようとするのか? アロンソは過去2シーズンを通して幾度となく衝突したアルピーヌ時代の僚友、エステバン・オコンとの関係になぞらえ次のように説明した。
「確かに僕はランスを助けようとしたけれど、彼が本当に賢いということを忘れてはならない」
「僕は彼をチームメイトのドライバーとして見ている。バクーで僕らはタイヤを如何に守るかという話をしていた。スプリントでどの程度タイヤが保つか正確には分かっていなかったんだ。そんな時に彼は『フェルナンドを攻撃するつもりはない』って言った」
「去年とは対照的だ。御存知の通り、僕のかつてのチームメイトは常に、僕を最初のターゲットにしていたようだ。あれは明らかにチームにとって有益じゃなかった」
「ランスがまだカートに乗っていた子供の頃からの12年来の付き合いだし、彼のことは好きだと思う」
アロンソはアストンマーチン移籍後の過去5戦すべてでチームメイトを上回る成績を残しているが、それでもなおチームオーナーの息子でもあるストロールが将来的にこのチームを率いるのに相応しい資質を備えていると主張している。