角田裕毅、1周目にアルボンとDNF事故「本当に悔しい」メカニックに謝罪
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初日には3番手、プラクティスを通してはトップ7を維持し、好結果が期待されたものの、角田裕毅(RBフォーミュラ1)は2024年のF1第20戦メキシコGPを僅か十数秒で終えることとなった。
ターン1へのブレーキングを前にピエール・ガスリー(アルピーヌ)がアウト側に寄ったため、接触を避けるべくアレックス・アルボン(ウィリアムズ)が進路を僅かに調整。最もアウト側にいた角田裕毅がレイトブレーキングで前に出る際、右リアがアルボンの左フロントと接触した。
スチュワードによって調査されることもなく、一件はレーシングアクシデントとして処理された。
デビューした2021年のメキシコGPではエステバン・オコンに、2022年大会では、当時マクラーレンに所属していたダニエル・リカルドに追突され、昨年大会では、ターン1でオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に仕掛けた際に接触。角田裕毅はメキシコで1度もポイントを獲得したことがない。
事故について振り返るよう求められた角田裕毅は、「スペースがほとんどありませんでした。メキシコでは、ここ3年、いつもこうです。何かがあるのかもしれません」とだけ答えた。
予選ではQ2でクラッシュを喫し、ローソンに対して先行投入された新型フロアを破損したため、ピットレーンスタートとなるリスクもあったが、メカニックは見事にクルマを修復。角田裕毅は11番グリッドに着いた。
チームの努力に応えるチャンスが得られなかったことについて尋ねられた角田裕毅は、「本当に悔しいです」と語った。
「正直、あまり言うことはありませんが、メカニックは素晴らしい仕事をして、クルマをグリッドに送り出してくれました」
「それにもかかわらず、数秒でリタイヤしてしまったので…メカニックのみんなに謝罪したいと思います。昨日のクラッシュを挽回できず、本当に悔しいです」
前戦アメリカGPではスピンを喫してポジションを失い、メキシコでは予選とレースの両方でクラッシュを喫した。
角田裕毅は「ここ数週間…ずっとこんな感じで、、もう何を言えばよいのか分かりません」と付け加えた。
2024年F1第20戦メキシコGPの決勝レースでは、カルロス・サインツがポール・トゥ・ウインを飾り、ランド・ノリスが2位、シャルル・ルクレールが3位に続く結果となった。
インテルラゴス・サーキットを舞台とする次戦サンパウロGPは、11月1日のフリー走行1で幕を開ける。今季5回目のスプリントが予定される。