ホンダエンジン勢が有望な兆し「高地に合わせたセッティング作業に集中」と田辺TD / F1メキシコGP《初日》

ガレージ内でモニターを見つめるホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクター、2019年F1日本GPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

F1第18戦メキシコGP初日セッションに臨んだホンダエンジン勢は、全車がタイムシートの好位置につけ、2日目以降に期待の持てるパフォーマンスを示した。

レッドブル勢は、アレックス・アルボンがFP2でクラッシュを喫し、20番手に終わるハプニングに見舞われたものの、マックス・フェルスタッペンは順調に37周を走破。トップから僅差での2番手につけた。

トロロッソ勢もトップ3チーム、特にメルセデスAMGに迫る速さをみせ、ダニール・クビアトが6番手、ピエール・ガスリーが7番手で初日を締め括った。

Pos Driver Team Time Gap Laps
2 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:16.722 +0.115 37
6 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1:17.747 +1.140 40
7 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1:18.003 +1.396 39
20 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:21.665 +5.058 5

エルマノス・ロドリゲス・サーキットは、海抜2300mという高地に位置しており、空気密度が薄くなった事に伴う出力低下を補うために、タービンやコンプレッサーを通常より高回転で稼働させる必要がある。

セッションを振り返った田辺TDは「対高地を念頭においたセッティング作業に取り組んだ」とコメント。メキシコでのホンダパワーユニットはこれまでのところ、ライバルに対してアドバンテージを築いているように見える。

高地に合わせたセッティング作業に集中

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日の2回のセッションでは、高地に位置するメキシコに合わせたセッティング作業を重点的に行いました。基本的には順調な一日でしたが、さらに最適化が必要な部分もあるので、明日以降の予選と決勝に向けて作業を進めます。

FP2でのアルボン選手のクラッシュにより、いくらかの走行時間を失ったことは残念でしたが、明日以降のセッションでリカバリーしていければと思っています。

まだ金曜ではありますが、FP1ではホンダ製パワーユニットを搭載した4台がトップ10に入り、FP2でも、クラッシュしたアルボン選手以外の3台が良いポジションでトップ10入りと、有望なスタートを切ることが出来ました。明日以降も、この勢いを維持していければと思っています。


初日をトップで締め括ったのはセバスチャン・ベッテル(Ferrari)。2番手マックス・フェルスタッペン(Red Bull)を0.115秒差で退けた。3番手には0.465秒遅れでシャルル・ルクレール(Ferrari)が続いた。

2019年F1メキシコグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間10月26日(土)24時から25時まで、公式予選は同27時から1時間に渡ってエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催される。

F1メキシコGP特集

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