メルセデスの主要スポンサー「FTX」破産申請、F1サンパウロGPを前にロゴ撤去
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主要スポンサーの一つ、暗号資産(仮想通貨)交換業者「FTX」が破産法適用を申請した事を受けメルセデスF1チームはF1サンパウロGPを前に急遽、ロゴを撤去した。
信用不安が広がる中、世界最大の暗号通貨取引所でありアルピーヌF1チームのスポンサーでもある「バイナンス」がFTX買収方針を示していたものの、11月9日に撤回した。
これを受け、CEOを務めていたサム・バンクマンフリード所有の投資会社アラメダ・リサーチを含む約130に及ぶFTXのグループ会社が経営破綻。バンクマンフリードは辞任した。
顧客の資産管理に問題があった疑いがあるとして、FTXは米証券取引委員会や司法省など、アメリカ当局の調査を受けている。
報道によるとアラメダ・リサーチはFTXに対して約100億ドル(約1兆4,710億円)の負債を抱えている。
メルセデスは昨年9月、複数年を念頭にFTXとスポンサー契約を締結。以降、マシンのノーズ、リアウィングの翼端板、コックピット周囲にFTXのロゴを掲載してきたが、ブラジルでの週末を前にルイス・ハミルトン及びジョージ・ラッセルが着用するキャップを含めた全てブランディングを撤去した。
信用不安と破産申請発表を経て暗号資産やブロックチェーン関連企業の株価は大幅下落。ビットコインは直近の1週間で22%安と暴落した。