早々に存在感を示したRB代表ローラン・メキーズ、騒動を経てその印象を語る角田裕毅

ピットウォールで話すローラン・メキーズ(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム代表)とギヨーム・デゾトゥー(車両性能責任者)、2024年3月7日(木) F1サウジアラビアGP(ジェッダ市街地コース)​​.Courtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリ改めRBフォーミュラ1はシーズンの初戦にして早くも、チーム内に緊張が走る状況に直面したが、新たにチーム代表に就任したばかりのローラン・メキーズは事態の収拾においてその役割を果たしたようだ。

開幕バーレーンGPでは終盤のチームオーダーに対して角田裕毅が苛立ちをあらわにし、チェッカー後のクールダウンラップでは僚友ダニエル・リカルドを煽るように走行。亀裂が懸念される事態が発生した。

メキーズは問題解決と関係修復に向け、レース後にドライバーを交えた話し合いの場を設けた。リカルドによるとこれが功を奏し、土曜の殺伐とした雰囲気がその日のうちに全て晴れただけでなく、チーム内の結束はより強まったという。

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ジェッダ市街地コースのパドックを歩くビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チームのピーター・バイエルCEOとローラン・メキーズ代表、2024年3月6日(水) F1サウジアラビアGP

サウジアラビアでの第2戦を前に、バーレーンGPでのレース後のフラストレーション解消にメキーズが一役買ったのか?と問われた角田裕毅は「それは間違いありません」と答えた。

「レースの後、まっすぐに僕の部屋に来てくれて、一件についてかなり時間を割いて話をしました。主にお互いの立場について理解を深めました」

「レース中も気持ちを落ち着かせてくれましたし、僕が正しい方向に向かうのを彼が助けてくれているのは間違いありません」

「今はリセットされたような気分ですし、あとは前に進むだけだと思っています」

話し合いについてリカルドは、どちらか一方が「不当に扱われた」り、「敵意を持たれた」りするような状況は「一切」なく、「本当に上手く対処した」と述べ、問題が生じた後のチームの対応を評価した。

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ジェッダ市街地コースのパドックを笑顔で歩く角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1)、2024年3月7日(木) F1サウジアラビアGP

角田裕毅は過去3年に渡って自身の成長を見守り続けたメキーズの前任、フランツ・トストに共通するものを新たな上司に感じている。

「フランツも、同じような事が起きるとすぐに僕の部屋に直行するような人でした。なので少し似ています」と角田裕毅は語る。

「本当に良い関係を築いています。彼はすでにチームを改善するために様々な面で動いてくれています」

「フランツとローランに少し似ているところがあるのは確かです。ふたりともチームの一人ひとりを本当に気にかけ、各々の発言を大事にしていますし、すべての意見を集約して、できるだけ最善の答えを出そうとしてくれているように思います。その意味で共通点があると思います」

「実際、彼に合わせるのに苦労したといった事はありませんでした。すぐに良い関係が築けましたし、チーム全体が良い雰囲気にあると思います」

「時期的に簡単な仕事でない事は確かです。ご存知のように新しく色々な人が入ってきているので、そのすべての人をまとめて全員が気持ちよく仕事に取り組めるようにするのは大変だと思います」

「でもこれまでのところ僕がチームを見る限りは、誰もが幸せそうで、本当にリラックスしていて気持ちよく仕事に取り組んでいるように思います」

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