マクラーレン、2018年F1マシン「MCL33」を世界初公開!鮮やかな色が印象…「復活が至上命令」とボス
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マクラーレンF1チームは23日、2018年シーズンのF1世界選手権に投入するマシン「MCL33」を世界初公開した。
MCL33のエンジニアリング・フィロソフィーは、ホンダからの多額の資金援助を元に作り上げられた「MCL32」の進化版。未知のエンジンパッケージ及び、今季より義務付けられたコックピット保護デバイス「ハロ」の組み込みと最適化に時間が割かれた。
鮮やかなオレンジと青のカラーリング
気になるカラーリングは先日のリーク画像通り、ザク・ブラウン体制下でプッシュされている伝統の「パパイヤ・オレンジ」。遡る事50年前、マクラーレンがF1に初参戦した時の象徴的なカラーリングを基調に、前後ウイングにはブルーが彩られた。
昨年限りでホンダとのパワーユニット契約に終止符を打った英国の名門は今年、52年という同社の歴史の中で初めてルノー製パワーユニットを搭載しF1世界選手権に臨む。ルノーのロゴはリアエンドの目立たない位置に掲載されている。
スポンサー数少なく…「復活が絶対条件」
タイトルスポンサーの不在に加えて支援企業の多くはないため、MCL33の側面は少しばかり寂しい仕上がりに…。シェイク・モハメド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ(マクラーレングループ、エグゼクティブチェアマン兼執行委員会代表)は、「シャンドン、NTTコミュニケーションズ、ヒルトン、リチャードミル、ノートンローズフルブライト、SAP等、長年に渡って献身的なサポートを続けてくれているオフィシャルパートナーとサプライヤーに感謝する」と述べる。
ノーズにはフェルナンド・アロンソが所有するファッションブランド「KIMOA」のロゴが。「昨年のシャシーの強みと改良されたルノー製エンジンが出会う事によって、マクラーレンは一步前進できると思う」とアロンソ、成績不振からの脱却を宣言した。
大富豪にして実業家、マクラーレンの大株主マンスール・オジェは「トラック上で復活する事。これが今年のマクラーレンの絶対条件だ」と述べ、コンストラクターズ争い復帰に向け力強い声明を発表した。2012年のブラジルGP以降、マクラーレンは優勝から遠ざかっている。
チームはこの後、スペインのカタロニア・サーキットでフィルミングデイを利用したシェイクダウンを実施。来週月曜から始まるプレシーズンテストに向けて準備を進める。