マクラーレンF1、アメリカGPとアブダビGPでパロウとオワードを起用!FP1でMCL36をドライブ
Published:
マクラーレンF1チームは10月14日(金)、F1第19戦アメリカGPと最終アブダビGPの各FP1でアレックス・パロウとパトリシオ・オワードを起用すると発表した。
スペイン出身の25歳、パロウはサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われる金曜1回目のフリー走行でダニエル・リカルドに代わってMCL36のステアリングを握る。
パロウは2019年に全日本スーパーフォーミュラ選手権でランキング3位に輝くと翌年に渡米。インディカー・シリーズ参戦2年目の2021年にシリーズチャンピオンを獲得した。
パロウは「F1の週末デビューが決まって本当に嬉しい。インディカーのファンを前にアメリカでドライブなんて本当に最高だ」と語った。
メキシコ出身の23歳、オワードは、2022年シーズンの閉幕を告げるヤス・マリーナ・サーキットでのアブダビGPでランド・ノリスに代わりフリー走行を担当する。
オワードは2018年のインディ・ライツ制覇を経て、2019年にレッドブルの育成傘下に加わるも半年足らずで放出され、2020年よりマクラーレンSPからインディカー・シリーズにフル参戦している。
今回の起用は型落ちの2021年型「MCL35M」でのドライバー開発テストに続くもので、マクラーレンは両者の起用によってF1競技規定で定められた若手起用義務を全て消化する事になる。
また同時にこれは、アルピーヌF1チームがオスカー・ピアストリとの契約を早期解除しない旨をマクラーレンに通達した事の表れと考えられる。
マクラーレンとしては来季デビューが決まっているピアストリを若手起用枠で走らせたいところだが、それにはアルピーヌの同意が不可欠だ。
マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表は両者の起用発表に際して「アレックスとパトにフリープラクティスでの走行のチャンスを与えることができ嬉しく思う」と述べた。
「アレックスはインディカーで大きな成功を収めたドライバーだ。クルマに対する彼のフィードバックを得ることはチームにとって有益だし、我々にとってもドライバーとしての彼を評価する更なるチャンスでもある」
「バルセロナとオーストリアで行われた最近のテストでアレックスとパトは印象的な走りを見せてくれた。例えラップタイムを追求する場ではなく、週末に向けた準備への貢献が求められる場であるとは言え、今回の起用は彼らにとって、F1という世界的な舞台で腕を披露する絶好のチャンスだ」