マクラーレンF1、IT界の巨人Googleとの複数年契約を発表…MCL36にAndroidとChromeが登場

マクラーレンの2022年型F1マシン「MCL36」のエンジンカバーに掲載されたAndroidのロゴとホイールカバーに施されたGoogle ChromeのブランディングCourtesy Of McLaren

マクラーレンF1チームは2022年シーズンのFIA-F1世界選手権開幕バーレーンGPを直前に控えた3月16日(水)、IT界の巨人Googleとの複数年契約を発表した。契約金額は不明。

契約の一環として今季型F1マシン「MCL36」のエンジンカバーとホイールカバー及び、ダニエル・リカルドとランド・ノリスが着用するレーシングスーツとヘルメットにGoogleが開発した汎用OS「Android」及びインターネットブラウザ「Chrome」のブランディングが掲載される。

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エンジンカバーとホイールカバーにGoogle ChromeとAndroidのブランディングが施されたマクラーレンの2022年型F1マシン「MCL36」の走行イメージ

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エンジンカバーとホイールカバーにGoogle ChromeとAndroidのブランディングが施されたマクラーレンの2022年型F1マシン「MCL36」

また本パートナーシップに基づきマクラーレンは、走行、予選、決勝レースの各セッションでのオン・トラック・パフォーマンスの向上を目的として、シーズンを通して5G対応のAndroid端末とChromeブラウザを使用する。

契約はF1チームに留まらずマクラーレンMXエクストリームEチームにも及ぶ。2022年のアイランドXグランプリよりMcLaren MX Extreme Eレースカー58号車と、エマ・ギルモアとタナー・ファーストのレーシングスーツにはGoogleのロゴが掲載される。

チームのパートナーには現在、ユニリーバやデル、コカコーラといった大手企業が名を連ねているものの、タイトルスポンサーは不在のままだ。

だが、AppleやMeta(Facebook)、AmazonやMicrosoftと並び”ビッグ5”に数えられるGoogleの親会社、Alphabetは、時価総額約1.8兆ドル(208兆円)を誇る世界最大級のビッグネームの一つであり、今後、更なる巨大ビジネスをチームにもたらす可能性もある。

マクラーレンのザク・ブラウンCEOはGoogleとの契約について「AndroidやChromeといったプラットフォームを活用する事で、チームはパフォーマンスの向上に集中することができる。F1とエクストリームEにまたがるエキサイティングなパートナーシップが本当に楽しみだ」と語った。

Googleのマーケティング担当副社長を務めるニコラス・ドレイクは「我々はAndroidやChromeといったプラットフォームに更なる革新をもたらしており、それらを他のGoogleサービスとシームレスに繋ぐ事でマクラーレンのパフォーマンスを最適化していく」と語った。

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