マクラーレン、2030年までメルセデス製F1パワーユニットを搭載…契約を更新
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マクラーレン・レーシングは最終アブダビGPのFP1開始を直前に控えた2023年11月24日(金)、メルセデスとのF1パワーユニット(PU)契約を延長した事を明らかにした。これにより英国の名門チームは少なくとも2030年まで同社製PUを使用する事になる。
マクラーレンは1995年から2014年までメルセデス製F1エンジンの供給を受けていたが、V6ハイブリッド・ターボ導入以降はホンダ、ルノーと他社製を搭載。2021年よりメルセデスとの関係を復活させた。
メルセデスは現在、自らのワークスチームを含めて計4チームにPUを供給しているが、2026年以降の契約が発表されたのはマクラーレンが初となる。
F1は2026年に次世代PUを導入する。MGU-Hが廃止となる一方、システム全体における電動パワーの出力は約50%にまで引き上げられ、100%持続可能な燃料の仕様が義務付けられる。
アウディが新規に参戦するほか、ホンダが正式に復帰を果たし、レッドブル・パワートレインズがフォードと技術提携して初の自社製PUを供給するなど、2026年時点でPUサプライヤーは全6社に増える。
契約の延長についてマクラーレンのアンドレア・ステラ代表は「彼らはこれまで我々がグリッド上位に復帰するまでの道のりを支えてくれたし、このパートナーシップがもたらす安心と安定は、我々がこの上昇気流を維持するために不可欠なものだ」 と語った。
2021年のメルセデスAMGパワー復帰以来、マクラーレンは2021年のイタリアGPでの優勝を含めて過去3シーズンで15回の表彰台を獲得。今シーズンはブラジルのF1スプリントでポール、カタールのF1スプリントでポールと勝利を獲得している。