マクラーレン、母国バーレーンで電子タバコ「VYPE」のプロモーションを開始…車体に堂々とロゴを掲載

BATの電子タバコブランド「VYPE」のロゴを掲載するマクラーレンMCL34、2019年F1バーレーンGPにてcopyright Pirelli & C. S.p.A.

マクラーレンが第2戦バーレーンGPで、ブリティッシュ・アメリカンタバコ(BAT)の電子タバコ製品「VYPE(ヴァイプ)」のブランディングを開始した。F1チームが電子たばこ製品をプロモーションするのは前例がなく今回が初めて。

開幕オーストラリアGPでは、当局の調査開始を受けて伊フェラーリがフィリップ・モリスの「Misson Winnow」をブランディングを取り止め、エントリー名をも変更。タバコ広告が問題視されたが、2週間後の中東での週末には、英ウォーキングのチームが電子タバコブランドのロゴを堂々とマシンに掲げた。

強制力はないものの、WHO世界貿易機関は加盟国に対して、喫煙に関する広告掲載の禁止を求めている。バーレーンはオーストラリア同様に同組織に加入しているが、マクラーレンとBATとのスポンサーシップに対する違法性を疑問視する声は聞こえてこない。

バーレーンの政府系投資会社マムタラカト・ホールディングがマクラーレンのオーナーである事の影響は否定できないが、電子タバコは液体を加熱することで霧状化した気体を吸引する喫煙具であり、WHOが規制の対象としている”葉タバコを原料とした製品”には該当しないと考えられる。

マクラーレンは今シーズンに先立って、BATとの新しいパートナーシップを発表。今季マシンMCL34に「A Better Tomorrow」というBATのスローガンを掲げていたが、前戦メルボルンではコンビニ大手、セブン-イレブンのロゴに置き換えられ、バーレーンではVYPEのロゴに置き換えられた。

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