マクラーレン、F1ブラジルGPを前にペトロブラスとの契約解消を発表

マクラーレンMCL34のエンジンカバーに掲載されたペトロブラスのロゴcopyright McLaren

マクラーレン・レーシングは、F1ブラジルGP開幕を2週間後に控えた11月4日月曜、ブラジルの国営石油会社、ペトロブラスとの技術およびスポンサー契約を解消したと発表した。2年足らずという短期間での破局となった。

マクラーレンはホンダとの関係に終止符を打った後、2018年シーズン開幕前にペトロブラスと200億円規模の5年契約を締結。スポンサーシップだけでなく技術提携にサインし、ペトロブラスをオイルサプライヤーとして迎え入れた。

だが、同社の議決権を持つブラジル政府は今年初め、着任したばかりのジャイール・ボルソナーロ大統領直々に、マクラーレンとのパートナーシップ早期解消を目指して交渉中と発表。ついに正式発表がなされた。

ペトロブラスのロベルト・カステッロ・ブランコCEOは「2年間のパートナーシップによりもたらされた成果に大変満足している。このプロジェクトにより、我々は新たな原料を用いた研究や過酷な条件下での試験を通じて、ハイテクガソリンや潤滑油の開発を行った。これらの成果は市販製品に応用される事になる」と述べ、パートナーシップの成果を強調した上で、将来再びマクラーレンと提携する可能性もあると述べ、含みをもたせた。

マクラーレンのザク・ブラウン最高経営責任者は「ペトロブラスのパートナーシップと支援に感謝する。我々は彼らの技術及び科学的能力を高く評価している。共に仕事に取り組んだ結果、技術者は大いに成長を遂げた。ペトロブラスの今後の成功を祈ると共に、またスポーツに復帰する事を願っている」と述べた。

ペトロブラスは技術提携契約に基づき、2019年シーズンよりマクラーレンMCL34に燃料とオイルを供給するはずであったが、実際にそれが行われる事はなく、昨シーズン同様にBPカストロールの燃料及びオイルを使用している。

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