フェラーリ会長セルジオ・マルキオンネ、健康上の理由で近日中に緊急退任との報道…ルクレール昇格への影響は?
Published: Updated:
フェラーリの最高経営責任者(CEO)兼フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)CEOのセルジオ・マルキオンネ(66歳)は、早ければ7月21日土曜に同職を離れる事になるかもしれない。両社の取締役会は同日に会合を行い、フェラーリCEOに元フィリップ・モリス・インターナショナル会長のルイ・キャリー・カミリエーリを任命する見通しだという。
ブルームバーグが伝えたところによれば、フィアット・グループCEOの後任に関しては4名が候補に挙がっているとされるが、フェラーリとFCAは共にコメントを拒否している。
マルキオンネは2004年6月に同職に就任。クライスラーとの経営統合をけん引するなど卓越した経営手腕を示し、同グループの立て直しを成し遂げた。2019年4月付でFCAでの職を辞する意向を示していたが、先日受けた肩の術後が芳しくないのか、この1ヶ月は公の場に姿を見せていない。
仮にマルキオンネがフェラーリを去る事になれば、F1に参戦するスクーデリア・フェラーリへの影響は少なくない。マルキオンネは、キミ・ライコネンに代えて育成ドライバーのシャルル・ルクレールを来季フェラーリに昇格させる事を後押ししているとされ、同じくジュニアドライバーのアントニオ・ジョビナッツィにもシートを与える事を熱望していた。
ルクレールは、跳ね馬のドライバーを務める事は幼少の頃からの夢だと語り、チャンスが得られるのであれば断る理由はないとの意向を示している。
また、マルキオンネはフェラーリチームの徹底をちらつかせることで、2021年以降のF1エンジンレギュレーションの策定にも影響力を行使しており、退任によって状況が大きく変化する可能性がある。