小松礼雄の関係継続意向「そう言ってもらえて嬉しい」とマグヌッセン、今後の就活方針を説明
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ハースの小松礼雄代表が、2025年以降も何らかの形で関係を継続したいとの意向を示したことについてケビン・マグヌッセンは「彼にそう言ってもらえて嬉しい」と述べ、来季F1シートが得られない場合、前向きに検討する考えを明らかにした。
ハースはハンガリーGPに先立ち、今シーズン末限りでのマグヌッセンとの現行契約を更新しない方針を明らかにし、2度の在籍期間に渡る7シーズンの関係に終止符を打つことを発表した。
ハースとの話し合いについてマグヌッセンは「本当に率直でオープンな話し合いだった」と明かし、「アヤオは本当に正直な男だし、このチームも当初からそういうところがある。本当に健全で正直なプロセスだった」と説明した。
小松礼雄はマグヌッセンの離脱を知らせるプレスリリースを通して次のように述べ、2025年以降も何らかの形で関係を維持する意向を明らかにした。
「チームはケビンと特別な関係にあるので、何らかの形で引き続き共に仕事ができる道があればと思っており、近いうちにその答えが見つかることを期待しています。F1における彼の豊富な経験と、我々のチーム運営に関する知識は間違いなく、我々の成長と発展に役立つものです」
この発言について問われたマグヌッセンは、「もちろん、他のF1チームでレースをする場合、ハースと仕事をするわけにはいかないけど、彼がそう言ってくれるのは嬉しい」と笑顔を見せた。
「それは、チームに対する僕の貢献に彼が感謝してくれていて、その関係を続けていきたいと思っていることを示すものだと思う。もちろん状況さえ許せば、それについて検討するつもりだ」
「本当にありがたい話だし、僕がF1でレースをしない場合、本当に自然と実現する話だと思う」
具体的にハースがどのような役割を提案する、あるいはしているのかは分からないが、F1のシートを失った場合、マグヌッセンは充実感が得られる他の物事に集中したいとしており、リザーブドライバー就任の可能性については除外している。
あくまでもF1キャリアの続行を求めるマグヌッセンの選択肢はウィリアムズ、アルピーヌ、ザウバー(アウディ)の3つに絞られる。
移籍市場の鍵を握るカルロス・サインツ(フェラーリ)が決断を下さない限り、マーケットは基本的に今の硬直状態が続くものと見られるが、ウィリアムズのジェームズ・ヴァウルズ代表はサインツの獲得に見切りをつける可能性を仄めかしている。
「何でも起こり得ると思う。もちろんルーキーを起用することもできるけど、経験豊富な実績あるドライバーを望むのであれば、利用できるのは数人だけだと思う」とマグヌッセンは語る。
「僕としては辛抱強く今シーズンに専念して、今後の成り行きを見守ろうと思ってる。カルロス(サインツ)だって決断を下さなきゃならないわけで、ひょっとすると幾つかのチームが辛抱できずに動きを起こすかもしれない」
「でもまぁ、最善の策は良いレースをすることだね」