マクラーレンF1、フェルナンド・アロンソの引退レースに特別カラーのMCL33を投入
Published： Updated：
マクラーレンF1チームは23日に開幕する今季F1最終戦アブダビGPに、フェルナンド・アロンソの母国スペインの国旗にインスパイアされたスペシャルカラーのMCL33を投入する。F1で2度の頂点を極めたフェルナンド・アロンソは、同グランプリを以て現役から引退する。
特別仕様のMCL33には、マクラーレン伝統のパパイヤオレンジをベース色として、マシン後方エンジンカバー周りにアロンソのヘルメットに使われている青、黄、赤のラインを配置。コックピット前方と側面には「FA」の文字からデザインされた紋章があしらわれる。この色の組み合わせは、アロンソの故郷であるスペイン北部のアストゥリアスへのリスペクトを示している。
以前はグランプリに応じてマシンカラーが変更される事も珍しくなかったが、現代においてはブランディングの観点からシーズンを通して一貫したカラーリングが用いられる。実際、マクラーレンのF1マシンがワンオフの特別カラーで彩られるのは、1986年のポルトガルGP以来32年ぶり。当時ケケ・ロズベルグのマシンが新商品のマールボロ・ライトの黄色に染め上げられた。
「今週末のアブダビGPで、フェルナンドのために一戦限りの特別なカラーリングのマシンを用意できた事を誇りに思っている」とザク・ブラウンCEO。「我々は彼のF1での最後のグランプリがあらゆる点で特別なものになることを祈っており、これはその一つの体現に過ぎない」
「我々はこれまでフェルナンドと緊密に連携し協力しあって仕事に取り組んできた。今回1戦だけのためにカラーリングを変更するという事について、FIAもF1も皆が大いに賛同してくれた。フェルナンドがファンが喜んでくれる事を祈っている」
なお、ストフェル・バンドーンもアブダビGPを最後にF1のシートを失うが、アロンソとは異なり特別仕様のマシンは用意されないようだ。