グレッグ・マフェイ、F1所有のリバティ・メディアCEOを2024年末を以て退任
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F1の商業権を保有する米リバティ・メディア社のグレッグ・マフェイ最高経営責任者(CEO)が、2024年末の契約満了を以て同職を退任することが2024年11月13日、発表された。
後任のCEOは暫定的にジョン・マローン会長が務める。マフェイ氏はシニア・アドバイザーとして円滑な経営移行をサポートする。
64歳のアメリカ人実業家は、オラクルの社長兼CFO 、マイクロソフトのCFO等を務めた後、2005年にリバティ・メディアに入社した。
マフェイ氏率いるリバティ・メディアは2017年に46億ドルでF1を買収し、2024年4月には、ロードレース世界選手権(MotoGP)を所有するドルナスポーツの買収計画を発表した。
在任した過去19年間において、リバティ・メディアの資産価値は年平均17%の成長率で増加し、S&P 500の11%と比較して18倍の絶対収益を達成した。
自身の退任発表に際してマフェイ氏は、「リバティ・メディアを率いた20年間は非常に充実し、刺激の絶えないものであった」と述べた。
「私の在任中に完了した全ての買収は、株主がリターンをより直接、享受できる構造に整えられた。企業構造は最適化され、ポートフォリオ企業も優れた経営陣のもとで堅調に成長している。このようなダイナミックな組織から離れるのは容易ではないが、今が適切な時だと確信している」
一方、マローン会長は「リバティ・メディアの取締役会を代表して、グレッグのリーダーシップ、創造力、献身に感謝の意を表したい」と述べた。
「2005年の入社以来、グレッグはリバティの成長の最前線に立ち、資産を拡大し、株主にとって会社をより価値あるものにしてくれた」
「グレッグが次のキャリアで引き続き成功することを願うとともに、アドバイザーとしての今後の支援に感謝する」