ロバート・クビサ、ARTに加入…BMW M4でドイツ・ツーリングカー選手権に参戦
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昨季限りでF1を去ったロバート・クビサが、2020年シーズンのDTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦する事が正式決定した。元ウィリアムズドライバーは、今季より新規参戦を果たすARTグランプリの一員として、BMW M4 DTMを駆る。
「僕にとってDTMは、昔から魅力あふれるレースだった。12月のヘレスでのテストで更に多くの魅力を味わうことが出来た。新しいキャリアを踏み出せる事を嬉しく思う」とクビサ。35歳のポーランド人ドライバーは、自らのキャリアの新たなチャプターをスタートさせる。
「DTMは世界トップレベルのチャンピオンシップだと思うし、ARTグランプリは国際に有名なチームだ。これから共に多くの事を達成できると確信してる。もちろん、他の既存チームと比較すれば経験を積む必要があるのは明らかだけど、改善のために常に努力する。レースが待ちきれない」
2005年に設立されたARTグランプリは主にGP2やF2といった多様なシングルシーターで多くの成功を収めてきた事で知られている。チームプリンシパルを務めるセバスチャン・フィリップは、過去これまでに才能ある若手を多数発掘・育成してきた人物だ。チームは2015年と2016年にもDTMに参戦しており、合計4つの表彰台を獲得している。
BMW Group Motorsportを率いるJens Marquardtはクビサの参戦について「ロバートは既にテストの段階でDTMマシンを非常に巧みに乗りこなしていた。彼はDTMにとって真の財産だ。ARTグランプリとロバートがDTMで成功を収める事を願っている」と語った。
クビサは今年、個人スポンサーのPKNオルレンたっての希望でアルファロメオ・レーシングのF1開発ドライバーを務めるが、この職務と並行してレーシングドライバーとしての活動も継続する。
シーズン開幕に向けた準備として、ARTグランプリとクビサは3月16日から18日にかけて伊モンツァで開催されるITRテストに参加。2020年シーズンの開幕戦は、4月24日から26日にかけてベルギーのゾルダー・サーキットで行われる。