ヤリスで参戦の勝田貴元、母国開催のWRCテストラリーで総合優勝「走り切れてホッとしてる」
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2020年のFIA世界ラリー選手権(WRC)開催に向けたテストラリー「セントラルラリー愛知・岐阜2019」が、11月7日(木)から10日(日)にかけて愛知県と岐阜県で行われ、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの勝田貴元/ダニエル・バリット組が、ヤリスWRCで総合優勝を果たした。
国際格式クラス2位は、シトロエンC3 R5をドライブした新井大輝/イルカ・ミノア組。3位は、シュコダ・ファビアR5を駆った福永 修/齊田美早子組という結果となった。トヨタGT86 CS-R3で参戦したヘイキ・コバライネン/北川 紗衣組は4位。出走7台、完走は6台だった。
「セントラルラリー愛知・岐阜2019」は、2020年のWRCラリージャパン開催がFIA国際自動車連盟より承認されたことを受け、想定されるコースや施設の一部を使ったテストラリーとして開催された。愛知県長久手市の愛・地球博記念公園のサービスパークを拠点として、愛知県・岐阜県にまたがる中部地方の山間部の舗装路にスペシャルステージが設定され、連日多くの観客で賑わいをみせた。
勝田貴元選手は今シーズン、フィンランド国内ラリー選手権に加えて、WRCドイツとスペインにおいてヤリスWRCをドライブ。トップカテゴリーのマシンでの経験を着実に積み重ね、日本への凱旋を果たし、週末を前に「来年ラリージャパンで走るチームのために、距離を稼いでデータを持ち帰るのが目標。日本開催ということもあり、たくさんのファンの前でしっかりと良い走りも披露したい」と語っていた。
ラリー初日、勝田貴元選手はすべてのSSでベストタイムを記録。日本特有の狭い道への対応に苦労しながらも、後続に1分30秒以上の大差をつけて、首位で初日を折り返した。最終日も安定したペースで走行を続け、この日も全SSでベストタイムを奪取。セントラルラリー総合優勝を達成した。
「こんなにたくさんファンが来てくれて、正直驚きましたし、本当にうれしく思います」と勝田貴元選手。
「SSだけでなくロードセクションでもたくさんの方に応援して頂いて心強かったです。そして、日本のラリーファンや、今回ファンになってくれた皆さんの前で走り切れたことに、ほっとしています」
「狭くツイスティな日本特有の林道をヤリスWRCで走ることは、難しい面もたくさんありました。今後に向けていい経験を積めたと思っています。来年のWRCラリージャパンでは、もっともっとラリーの魅力を知っていただき、モータースポーツ全体も盛り上げていけるように、僕自身も頑張りたいです」
TOYOTA GAZOO Racingで全日本ラリーJN2クラスチャンピオンの眞貝知志/安藤裕一組(TGR Vitz GRMN Rally)は、初日にLEG離脱するも2日目に再出走を果たし、ベストタイムを刻みながら、クラス6位で完走を果たした。