ジェッダ市街地コース、2022年F1サウジアラビアGP開催に向けた改修計画を発表
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F1サウジアラビアGPの主催者は、今年3月に開催される第2回大会に向けてジェッダ市街地コースに変更を加える方針を示した。その主たる目的は幾つかのコーナーでドライバーの視界を改善する事にあるという。
紅海沿いのコーニッシュエリアに設けられたこの高速サーキットでの先月のレースでは、2度の赤旗を経てクラッシュを理由に5名がリタイヤを余儀なくされた。また、FIA-F2選手権のレースではエンツォ・フィッティパルディとテオ・プルシェールが病院に搬送される大事故が発生した。
ブラインドコーナーが多く設けられたコースレイアウトについてシャルル・ルクレール(Ferrari)は「さした理由もなく余りに危険」と評し、セルジオ・ペレス(Red Bull)は「意味もなく危険」と指摘した。
サウジ・モータースポーツ・カンパニーのマーティン・ウィテカーCEOは批判の声が上がったレイアウトについて、ドライバーからの反応は概ね好意的だと主張しつつも、2ヵ月後の第2回大会に向けて調整を行う計画を明らかにした。
「金曜日の午後にピットがオープンになった時から、ドライバー達がこのコースに対する挑戦を楽しんでいることは明らかだった。バルテリ・ボッタスはこのサーキットを”ハードコア “と表現し、その高速性故にアドレナリンが放出されると言っていたが、まさにその通りだと思う」
「90度のタイトな低速カーブがあるストリートコースは数多くあるが、ジェッダは高速で流れるようなコーナーを持つ。これによりドライバー達はコースを思い切り攻める事ができる」
「レースでは多くのオーバーテイクやドラマがあり、あるコーナーでは何人かがクラッシュを喫した」
「我々は上手くいった点、そうではなかった点を振り返り、第2回大会に向けて幾つかの点を改善しようと努力している」
「まず第一に、コースに対して1つか2つ、変更を加える予定だ。これはコックピット内におけるドライバーの視界に関するものだ。作業は最小限だが、幾つかのコーナーで前方の視認性を向上させる事ができる」
「第二に、ドライバーの走行ラインを改善させるため、バリアにちょっとした修正を加える予定だ」
ウィテカーCEOは更に、現地観戦者がより快適にレースを見れるようグランドスタンドの配置角度を変更すると共に、好評を得たファンゾーンを拡大させる計画だとも説明した。
2030年までの開催契約を持つサウジアラビアGPは、最終的にリヤド南西のキッディヤ(Qiddiya)に建設中の常設サーキットに舞台を変更する意向だが、少なくとも2023年まではジェッダでの開催が続きそうだ。
「キッディヤでの建設は前に進んでいるが、現在はジェッダに焦点を当て、この素晴らしいサーキットでのチャンスを最大限に生かすことに注力している」とウィテカーCEOは続ける。
「ジェッダ・コーニッシュ・サーキットのように、チャレンジングでダイナミック、そして長く超高速で素晴らしいロケーションを持つサーキットはほとんど存在しない」
「スポーツの観点からだけでなくビジネスという点で見ても、ジェッダはこの国のショーウィンドウだ」