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シーズン開幕前から波乱に見舞われ、決別の噂が絶えないマクラーレン・ホンダとは裏腹に、昨シーズン限りでF1を引退したジェンソン・バトンは、ここ最近自身のトライアスロンチーム「チーム・イチバン」での活動に勤しんでいるようで、その楽しげな様子をSNSにアップし続けている。
旧車レースイベントにマクラーレンM23でエントリー
すっかり”4輪”とは無縁の生活を送っているバトンであるが、2017年8月17日から20日までラグナセカ・レースウェイで開催されるロレックス・モントレー・モータースポーツ・レユニオンに参加することが明らかになった。同イベントは米国でも有数の旧車レースイベントであり、バトンは1974年のF1世界選手権優勝を成し遂げたマクラーレンM23を走らせる予定となっている。
©mazdaraceway.com 1974年のF1イギリスGPでマクラーレンM23を走らせるエマーソン・フィッティパルディ
「歴史に名を刻んだグランプリ優勝マシンを走らせるのは、いつだって特別なものさ。M23は1970年代のモータースポーツ史の中でも最も重要な章を刻んだマシンのひとつなんだよ。」とバトンは語る。
「2017年にこの時代の車を運転するのは少し奇妙な感覚だね。コックピットでは今よりもずっと垂直に座る感じになるし、そこから身を乗り出せば前輪に手が届きそうな感じなんだ。でも一旦運転すると、なぜこのマシンが成功したのかが瞬時に理解できるんだよ。運転するのは信じられないほど簡単だし、一貫したバランスがあり、そして何か多くの思いに浸るようなそんな感じがあるんだ。思ったようにマシンが動いてくれるしすごく運転し易いよ。」
マクラーレン・フォードM23は、1973年から1978年の間で80回のグランプリレースを出走し、計16回の優勝と3回の世界タイトルを獲得している。バトンは引退後、マクラーレンのアンバサダーを務めており、今回のロレックス・モントレー・モータースポーツ・レユニオンへのレース参加はその活動の一環とみられる。