山本尚貴 僚友と遜色ない走り、新パーツ投じたメルセデスが1-2発進 / F1日本GP《FP1》結果とダイジェスト
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シーズン17戦目となるF1日本GPが、10月11日に鈴鹿サーキットで開幕を迎え、午前10時から金曜1回目のフリー走行が行われた。グランプリ一発目のセッションを制したのはメルセデスのバルテリ・ボッタス。1分28秒731のトップタイムを記録した。
2番手にはトップから遅れる事0.079秒でルイス・ハミルトン。3番手には同1.1秒でセバスチャン・ベッテル、4番手には同1.3秒でシャルル・ルクレールが続き、W10にアップグレードを持ち込んだシルバーアロー勢が、ライバルを大きく引き離した。ベッテルはGPSに問題を抱えたため、チームからの無線によって後続車の接近を知ることが出来ない状況での走行を強いられた。
ピエール・ガスリーに代わってトロロッソ・ホンダSTR14をドライブした大注目の山本尚貴は、初のF1マシンでの走行にも関わらず、チームメイトのダニール・クビアトに1000分の98秒と迫る17番手タイムをマーク。”鈴鹿マイスター”の名に相応しい印象的なパフォーマンスを示した。
山本尚貴の注目の初ラップは1分38秒515。その後は2ラップ目に34秒836、3ラップ目に34秒179と、少しずつタイムを削っていった。チームからの「車のバランスはどう?」との無線に対しては「アンダーステアが出ていて、最終シケインの侵入の際にブレーキがロックしやすい」と報告した。
ミディアムタイヤで15周を走行した後、一旦ピットイン。セッション後半に向けてソフトタイヤへと履き替えた。最終盤に新品ソフトでのアタックラップが期待されたが、ソフトタイヤは2セットのみの使用に制限され、フレッシュタイヤでの全力走行の機会はなかった。
レッドブル・ホンダ勢は、マックス・フェルスタッペンが5番手、アレックス・アルボンが6番手に続いた。フェラーリとのギャップはコンマ3秒に抑えたが、メルセデスとのタイム差は1.3秒以上に広がっている。
セッション開始直前には、台風19号の影響により、予選を含む土曜すべてのイベントがキャンセルされる事が発表された。日曜に延期の予選までに許された練習走行は、FP1とFP2の2回のみ。各車、限られた時間を有効活用すべく、精力的に周回を重ねた。
金曜午前の現地鈴鹿は上空一面を雲に覆われながらも、セッションは気温24.6℃、路面温度30℃、湿度66.2%のドライコンディションでスタート。公式タイヤサプライヤーのピレリは、タイヤへの負荷が大きい鈴鹿にC1からC3までの最も硬いレンジのコンパウンドを持ち込んだ。
中団グループ最速はマクラーレンのカルロス・サインツ。セッション開始直後のアウトラップの際にターン1で立ち往生し、回収ためにバーチャルセーフティカー(VSC)が導入される場面もあったが、深刻なトラブルではなかったようで、その後コースに復帰。21周を走り込んで7番手タイムを刻んだ。
マクラーレンと同じく有望なパフォーマンスを示したのはレーシングポイント。セルジオ・ペレスが8番手、ランス・ストロールが9番手と、揃ってトップ10圏内に入れ込んでみせた。
アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィはセッション前半に突如スローダウン。シフトチェンジをせず低速でピットへと戻り、その後コースに戻ることはなく、20番手最下位でセッションを終えた。
2019年F1第17戦日本グランプリ2回目のフリー走行は、日本時間10月11日(金)14時から1時間半の日程で開催される。
2019年F1第17戦日本GPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:28.731 | 26 | |
2 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:28.807 | +0.076 | 25 |
3 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:29.720 | +0.989 | 26 |
4 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:29.912 | +1.181 | 20 |
5 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:30.046 | +1.315 | 22 |
6 | 23 | アルボン | レッドブル | 1:30.375 | +1.644 | 24 |
7 | 55 | サインツ | マクラーレン | 1:30.702 | +1.971 | 21 |
8 | 11 | ペレス | レーシングポイント | 1:30.810 | +2.079 | 21 |
9 | 18 | ストロール | レーシングポイント | 1:30.959 | +2.228 | 27 |
10 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:31.001 | +2.270 | 24 |
11 | 8 | グロージャン | ハース | 1:31.283 | +2.552 | 25 |
12 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:31.307 | +2.576 | 27 |
13 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:31.426 | +2.695 | 29 |
14 | 3 | リカルド | ルノー | 1:31.563 | +2.832 | 25 |
15 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:31.785 | +3.054 | 22 |
16 | 26 | クビアト | トロロッソ | 1:31.920 | +3.189 | 23 |
17 | 38 | 山本尚貴 | トロロッソ | 1:32.018 | +3.287 | 30 |
18 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:32.800 | +4.069 | 23 |
19 | 88 | クビサ | ウィリアムズ | 1:33.484 | +4.753 | 27 |
20 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:36.887 | +8.156 | 4 |
コンディション
天気 | 曇り |
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気温 | 24.6℃ |
路面温度 | 30℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1日本GP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | 鈴鹿サーキット |
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設立 | 1962年 |
全長 | 5807m |
コーナー数 | 18 |
周回方向 | 時計回り |