ジェームズ・アリソン、メルセデスF1との長期契約延長にサイン

メルセデスF1のテクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソン、2021年Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

メルセデスAMGペトロナスF1チームは2024年1月18日(木)、テクニカル・ディレクターを務めるジェームズ・アリソンとの複数年に渡る長期契約延長を発表した。

55歳のイギリス人エンジニアは2017年にテクニカル・ディレクターとしてフェラーリからメルセデスに移籍。4度のドライバーズタイトルと5年連続のコンストラクターズ選手権制覇に貢献した。

2021年に新設の最高技術責任者(CTO)に就任し、チームの長期戦略およびINEOSブリタニア・アメリカズカップ・プロジェクトを担当。F1の現場第一線から離れた。

アリソンの後任にはマイク・エリオットが就任したが、2022年にグランドエフェクトカー規定が導入されるとシルバーアローは苦戦を余儀なくされ、タイトル争い復帰に向けた人事異動の一環として昨年4月、アリソンがテクニカル・ディレクターに復帰した。

アリソンとの長期契約延長についてメルセデスは「2026年の大規模ルール変更に先立ち、チームの技術的リーダーシップを強化するもの」だと説明。最近、チーム代表権CEOとしての3年の契約延長を結んだばかりのトト・ウォルフは「ジェームスがこのチームに長期的な将来を託してくれたことを本当に嬉しく思う」と語った。

「端的に言って彼は、このスポーツにおける最も印象的なテクニカル・リーダーだ。 彼の闘士精神、知識、経験、決意は他の追随を許さないが、影響力とインパクトはそれだけに留まらない。2017年に加わって以降、彼は私個人にとって重要な味方であり、スパーリングパートナーだ」

アリソンは、長きに渡るF1キャリアにおいて「多くの幸運」に恵まれてきたとしつつも、「メルセデスへの移籍に関するトトの呼びかけに応えた以上に素晴らしいものはない」と述べ、「優秀な同僚たちと協力し、チャンピオンシップの成功に向けて共に戦い、この冒険を続けられることは大きな光栄だ」と付け加えた。

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