ジャック・エイトケン、ウィリアムズF1とシングルシーターに別れ…スポーツカーに転向

ジョージ・ラッセルの代役を務めるウィリアムズのジャック・エイトケンとニコラス・ラティフィ、2020年12月6日F1サクヒールGPにてCourtesy Of Williams

ジャック・エイトケンが2023年シーズンを前にウィリアムズF1チームを去った。シングルシーターでのキャリアに終止符を打ち、今後はスポーツカーレースを主戦場とする。

イギリス人の父と韓国人の母の間に生まれた英国出身27歳はルノーアカデミーを経て、過去3年に渡ってリザーブ・ドライバーとして英国グローブのチームに所属していた。

2020年の第16戦F1サクヒールGPでは、新型コロナウイルス(COVID-19)に感染したルイス・ハミルトンに代わりメルセデスでステアリングを握ったジョージ・ラッセルの代役としてF1デビューを果たした。

米国のus.motorsport.comによるとエイトケンは、今週末のデイトナ24時間レースに先立ち、多忙を理由に今後は「スポーツカー・レースに集中したい」と語った。

「彼ら(ウィリアムズ)は理解してくれた。それにアカデミーに若手が入ってきているから、チームは彼らにシートタイムとシミュレーションを与えたいという意向があって、兎に角、理にかなった形だと思う」

また、F1を含めたシングルシーターでのキャリアに終止符を打った事についての後悔はないとして、「F1を追い求める事ができたのは素晴らしいことだし、僕はそれを楽しんでいた」と語った。

「幸運にもクルマに乗れただけじゃなくレースにも出る事ができた。もちろんフルタイムでグリッドにつき、チャンピオンになることが目標だったけど、理由はどうあれシングルシーターのキャリアは上手くいかなかった。でも満足してる」

エイトケンはロレックス・デイトナ24時間でピポ・デラーニ、アレキサンダー・シムズと共にAXRキャデラックV-LMDhをシェア。IMSAスポーツカー選手権デビューを飾る。

今年のデイトナにはエイトケンの他に、フェリペ・ナッセ、ブレンドン・ハートレー、セバスチャン・ブルデー、ギド・ヴァン・デル・ガルデ、エステバン・グティエレス、ピエトロ・フィッティパルディ、ロマン・グロージャン、ヤン・マグヌッセン、ジャンマリア・ブルーニの計10名の元F1ドライバーが参戦する。

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