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フォーミュラ1公式Youtubeアカウントは、1時間に渡って繰り広げられた第14戦F1イタリアGP公式予選の模様を4分32秒にまとめたハイライト動画を公開。長い歴史を誇る伝統のモンツアでのスターティンググリッド争いは、F1としては近年稀に見るデッドヒートに。地元フェラーリのキミ・ライコネンが1000分の数秒差を争う大激戦を制し、1年ぶりのポールポジションを獲得した。
降水確率80%の状況でスタートしたQ1ラウンドはドライ。好調をキープしていたセルジオ・ペレス(Force India)が1000分の1秒差で、シャルル・ルクレール(Sauber)が1000分の2秒差という僅差でQ2進出を逃した。
Q2はグリッド降格が決定しているニコ・ヒュルケンベルグ(Renault)とダニエル・リカルド(Red Bull)がタイヤとエンジンの浪費を防ぐべく出走取り止め。セッション終盤にはタイムアタック中のフェルナンド・アロンソ(Mclaren)とケビン・マグヌッセン(Haas)がターン1で交錯。走行チャンスを棒に振った。予選終了後、コース内での一件は場外乱闘へと発展した。
マグヌッセンがタイムを更新し損ねたことでトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが10番手タイムでQ3進出を確定。ノータイムに終わった2人とマグヌッセンとアロンソ、そしてセルゲイ・シロトキンがノックアウトした。
ポールポジションを賭けたQ3では、まずはルイス・ハミルトン(Mercedes)がトップタイムをマーク。フェラーリの2台がこれに続いた。2回目のアタックはセクター毎に慌ただしくファステストが入れ替わる大混戦。まずはハミルトンがコンマ1秒縮めてトップをキープするも、すぐさまセバスチャン・ベッテルがこれを1000分の6秒上回り暫定トップに立った。
トップ4台の中で最後にチェッカーをくぐったライコネンがチームメイトをコンマ1秒上回りコースレコードでポールを獲得。フェラーリの1-2独占にグランドスタンドのティフォシは歓喜の雄叫びを上げた。エンジニアからの「キミ、P1だよ」の報告に対してライコネンは「サンキュー」と一言。アイスマンらしく、ティフォシとは対照的にクールに振る舞った。