佐藤琢磨、賭け功奏せず「負けました」2022年インディ500決勝後インタビュー
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現地5月29日(金)に行われた2022年第106回インディ500を1ラップダウンの25位で終えた佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング with RWR)がレースを振り返った。
決してパフォーマンスが悪かったわけではないが、チップ・ガナッシを始めとする強敵を打ち破るためにはリスクを負わざるを得なかった。2位は敗北と考える2度のインディ500ウィナーにとって、目指すは優勝のみだった。
500マイル、804.672kmに渡る激闘を終えた佐藤琢磨は「結果的には少し厳しい戦いになってしまいました」と振り返った。
「スタート前にローダウンフォース・パッケージで行くことを決めて、100周を折り返した時点でトップ5に入っていれば勝機があると考えていました」
「リスクを負った賭けに出た形ですが、90周の時点で6番手だったので、ギリギリそのポジションにいたと言えばいたのですが、その後のピットストップが上手くいかず、集団に飲み込まれてからは戻るのが厳しく、最終的にはシークエンスが上手く合わなくなった事もあり、残りの2スティントをノンストップでいく作戦に切り替えました」
「ですが良いタイミングでイエローが出ず、上手くいきませんでした」
「デイルコイン・レーシングとの初めてのインディ500は負けに終わりましたが、良いところもあったので、今後も引き続き頑張っていきたいと思います。応援ありがとうございました」
優勝は佐藤琢磨と同じF1転向組のマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)だった。残り2周の超スプリントでパトリシオ・オワード(マクラーレンSP)を1.7829秒差で抑え切った。