インディカー第10戦ミッドオハイオ TV観戦ガイド:佐藤琢磨、ホンダのお膝元での好結果に強い意気込み
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2021NTTインディカー・シリーズ第10戦ホンダ・インディ200が7月2日(金)から4日(日)の3日間に渡ってオハイオ州レキシントンの全長2.258マイル、13ターンのミッドオハイオ・スポーツカーコースで開催される。
初日は現地14時30分から15時15分までプラクティス1が行われる。2日目土曜は午前9時から50分間に渡って2回目のプラクティスが、そして正午から13時15分まで3ラウンド・ノックアウト式の予選が行われる。15時30分から16時までは最終プラクティスが開催される。
スタートコマンドは日曜の現地11時58分。レース周回数は80周、距離にして180.64マイル(290.7km)で、プッシュ・トゥ・パスは各ドライバー計200秒、1回につき最大20秒の使用が許可される。
ダブルヘッダーとして行われた昨年大会ではウィル・パワー(チーム・ペンスキー)とコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポーツ)が共にポール・トゥ・ウインを飾っているが、歴史的に見ればミッドオハイオを得意としているのはチップ・ガナッシ・レーシングで、1996年以降のほぼ半分のレース、23戦中11勝を収めている。
ガナッシ1年目のアレックス・パロウは前戦でランキングトップに返り咲き、マクラーレンSPのパトリシオ・オワードに28ポイントの差をつけて全16戦中の10戦目を迎える。対する記録的な7度目のチャンピオンを狙うスコット・ディクソンはパロウに対して53点差と、もはや1レースでは取り返せない程の大きな差を付けられている。
なお1996年にガナッシで優勝を飾ったのは、今も言葉が交わせずリハビリに取り組むアレックス・ザナルディだった。
佐藤琢磨、好調維持できるか?
佐藤琢磨がミッドオハイオでのレースに出走するのは今回で13回目となる。過去最高グリッドはKVレーシング時代の2010年とアンドレッティ時代の2017年の3番手で、レースでは2011年の4位を含めてトップ5フィニッシュ2回、トップ10フィニッシュ3回を誇る。
ただ昨年はレース1を17位、レース2を18位と不本意な結果で終えており、今週末のレースではその雪辱に挑む事になる。
「ミッドオハイオはアメリカが誇る素晴らしいロードコースのひとつで、本当にチャレンジングなサーキットです」と佐藤琢磨。
「週末を通してというだけでなく、1日を通してもトラックエボリューションが著しく大きいため非常にトリッキーで、性急にタイムを追い求めない事が肝要です」
佐藤琢磨は第7戦デトロイトで4位、第8戦デトロイト・レース1ではセットアップ変更が裏目となり12位に終わったものの、翌週末のレース2では20番グリッドからの8位フィニッシュと調子を上げてきている。
「ここでは常に、適切なマシンバランスを取ってグリップを得ることが課題となりますが、ここ数戦は好調を刻めていますし、今週末はこれを引き続いで更に上手くやっていきたいと思っています」
「特に今回はレイホール・レターマン・ラニガンのホームレースですし、ミッドオハイオにはホンダのファクトリーもありますので尚更です」
「例年多くの関係者とその家族の方々が観戦にいらっしゃいますし、ファンは知識も豊富で熱狂的で、レースウィークは毎年素晴らしい雰囲気に包まれます」
「昨年はファンと会うことができませんでしたので、その意味でも今年は本当に楽しみです。力強い週末を過ごせるようベストを尽くします」
テレビ放送
日本ではGAORA SPORTSが日本時間4日(日)深夜25時より決勝レースを生中継する。視聴には「スカパー!」の他、光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」なら、面倒なアンテナ設置なしでインディカーを楽しむ事もできる。更に今季からはHulu ライブTVでもストリーミング配信される。
エントリーリスト
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからは今回もサンティノ・フェルッチが3台目のステアリングを握る。
デイル・コイン・レーシングからは、インディライツ出身のライアン・ノーマンがデビューを飾る。2輪でキャリアをスタートさせたクリーブランド出身の23歳は、初陣に先立ってミッドオハイオでロマン・グロージャンと共にテストを行っている。
ベルアイル・パークでのレース1でクラッシュを喫したフェリックス・ローゼンクビスト(マクラーレンSP)は2戦の欠場を経て復帰する。また6月14日に自転車事故で右鎖骨を骨折したリーナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター)も1戦ぶりにステアリングを握る。
全車が第4世代シャシー、ダラーラIR12を使用。ファイアストンは各車にプライマリー6セット、オルタネート4セット、ルーキー用にプラクティス1セットを供給する。シボレーエンジン勢11台、ホンダエンジン勢15台の計26台がグリッドに付く。
No. | Driver Hometown |
Team Engine |
---|---|---|
2 | ジョセフ・ニューガーデン Nashville, Tennessee |
Team Penske Chevrolet |
3 | スコット・マクラフラン Christchurch, New Zealand |
Team Penske Chevrolet |
4 | ダルトン・ケレット Stouffville, Canada |
A.J. Foyt Enterprises Chevrolet |
5 | パトリシオ・オワード Monterrey, Mexico |
Arrow McLaren SP Chevrolet |
7 | フェリックス・ローゼンクビスト Värnamo, Sweden |
Arrow McLaren SP Chevrolet |
8 | マーカス・エリクソン Kumla, Sweden |
Chip Ganassi Racing Honda |
9 | スコット・ディクソン Auckland, New Zealand |
Chip Ganassi Racing Honda |
10 | アレックス・パロウ Barcelona, Spain |
Chip Ganassi Racing Honda |
12 | ウィル・パワー Toowoomba, Australia |
Team Penske Chevrolet |
14 | セバスチャン・ブルデー Le Mans, France |
A.J. Foyt Enterprises Chevrolet |
15 | グレアム・レイホール New Albany, Ohio |
Rahal Letterman Lanigan Racing Honda |
18 | エド・ジョーンズ Dubai, United Arab Emirates |
Dale Coyne Racing with Vasser Sullivan Honda |
20 | コナー・デイリー Noblesville, Indiana |
Ed Carpenter Racing Chevrolet |
21 | リーナス・ヴィーケイ Hoofddorp, Netherlands |
Ed Carpenter Racing Chevrolet |
22 | シモン・パジェノー Montmorillon, France |
Team Penske Chevrolet |
26 | コルトン・ハータ Valencia, California |
Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian Honda |
27 | アレキサンダー・ロッシ Nevada City, California |
Andretti Autosport Honda |
28 | ライアン・ハンター=レイ Fort Lauderdale, Florida |
Andretti Autosport Honda |
29 | ジェームズ・ヒンチクリフ Toronto, Canada |
Andretti Steinbrenner Autosport Honda |
30 | 佐藤琢磨 Tokyo, Japan |
Rahal Letterman Lanigan Racing Honda |
45 | サンティノ・フェルッチ Woodbury, Connecticut |
Rahal Letterman Lanigan Racing Honda |
48 | ジミー・ジョンソン El Cajon, California |
Chip Ganassi Racing Honda |
51 | ロマン・グロージャン Geneva, Switzerland |
Dale Coyne Racing with RWR Honda |
52 | ライアン・ノーマン Cleveland, Ohio |
Dale Coyne Racing with RWR Honda |
59 | マックス・チルトン Reigate, England |
Carlin Chevrolet |
60 | ジャック・ハーベイ Bassingham, England |
Meyer Shank Racing Honda |