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F1モナコGPを欠場してまで「世界三大レース制覇」の夢を追ったフェルナンド・アロンソ。アロンソは、日本時間29日未明に行われた第101回インディ500決勝で一時レースをリードするなど、2度のF1ワールドチャンピオンの名に恥じない凄まじい走りを見せたが、残り21周というところでエンジンがブローし、残念ながらリタイヤとなった。レースを終えたアロンソは失望こそ隠そうとしなかったものの、その顔にはある種の満足感に満ちていた。
今年のインディ500を制覇したのはアロンソのチームメイトとなった佐藤琢磨。アロンソは、日本人初の歴史的快挙を成し遂げたF1の旧友を祝福し、スポット参戦の自身を全面的にサポートしてくれた琢磨に感謝の言葉を述べた。
アロンソ:インディ500決勝を終えて
フェルナンド・アロンソ決勝: リタイヤ, ラップリード: 27周
「レースを完走できなかったわけだからもちろんガッカリしてるよ。チェッカーフラッグを受けたかったけど、残念ながら今日はそうはならなかった。この2週間は素晴らしい経験になったよ。自分自身を証明し、挑戦するためにここに来たんだ。F1では自分が速いドライバーだって事は分かってたけど、インディカーではどの位自分が速いのか分からなかった」
「インディ500ではレースをリードすることが出来た。この”勝負している感じ”を感じられたのは良かった。スリップストリームを見極め、オーバーテイクし、レースを先導することができた。ザク(マクラーレンのCEO)かチームの他の誰かがその瞬間の写真を撮ってくれてたらなあって思ってたんだ。家に飾りたいからね!」
「インディーカーに、インディアナポリスに、そしてファンの皆にお礼を言いたい。まるで自宅にいるような感じだった。僕はアメリカ人じゃないけど、ここでレースをしたことを心から誇りに思ってるよ。最後に、琢磨とアンドレッティにおめでとうを言うよ!僕らはこの2週間を共に過ごしてきたし、琢磨は本当に僕を助けてくれた。結果には本当に満足してる」
アロンソのチームオーナーであるマリオ・アンドレッティは「本当に本当に残念だ。フェルナンドは今月信じられないショーを見せてくれた。本当に印象的だった。またここに帰ってきてね」とコメント、会場に押し寄せた40万人がアロンソの健闘を讃えた。第101回インディ500決勝レースの詳しい模様については、2017年インディ500決勝結果を参照されたい。