ホンダF1、高い信頼性を発揮して周回数上位を独占「初日の遅れを挽回」F1バーレーンテスト《2日目》

トロ・ロッソのエンジニアを話し合うホンダF1の副テクニカルディレクターを務める本橋正充、F1バーレーンテストcopyright Honda

2日間に渡って行われたF1バーレーン・インシーズンテストが閉幕した。初日同様に、最終2日目が開催された4月3日水曜にも、ホンダ製パワーユニットを積む3台のマシンがバーレーン・インターナショナル・サーキットを駆け抜けた。

ホンダエンジン勢最上位は、スクーデリア・トロロッソのダニール・クビアト。111周を走り込み、2020年のプロトタイプタイヤで1分29秒911の参考5番手タイムをマークした。STR14の通常テストを担当したアレックス・アルボンはC4コンパウンドで7番手。全15台中最多となる143周を走り込んだ。

レッドブルは、今年チーム無限から日本のスーパーフォーミュラに参戦するジュニアドライバーのダン・ティクタムを起用。初日を担当したマックス・フェルスタッペンからRB15のステアリングを託されたティクタムは、C4タイヤを履いて9番手。こちらも135周と大量のマイレージを稼いだ。

ティクタムはかつて、マクラーレン・オートスポーツBRDCアワードを受賞したご褒美として、F1マシンをドライブした経験を持つが、最新型を走らせるのは今回が初めて。トロ・ロッソからの来年のF1デビューを目指して、貴重な経験を積んだ。

  • 5番手:ダニール・クビアト / 111周
  • 7番手:アレックス・アルボン / 143周
  • 9番手:ダン・ティクタム / 135周

この日の周回数上位3名は、いずれもホンダエンジン搭載車両のドライバー。トータル389周を走り込んだ。パワーユニットが高い信頼性を発揮した事でホンダのPUプログラムも順調に進んだようで、ホンダF1の副テクニカルディレクターを務める本橋正充は「(初日の雨による)遅れを挽回できた。全体として良いテストになったと感じている」とセッションを振り返った。

「テスト2日目の今日は雨に悩まされた昨日とは異なり、ドライコンディションで走行できた一日となりました」と本橋副テクニカルディレクター。「ホンダ製パワーユニット(PU)を搭載したマシンは昨日に続き3台が走行し、プログラムの遅れを取り戻すために、より多くの周回をこなす事にフォーカスして臨みました」

「日中は気温が高めでドライバーにとっては楽な状況ではありませんでしたが、3台揃って100周超を走行できた点は良かったと考えています。PUとしては、昨日実施できなかったセッティング最適化のためのプログラムを行い、遅れを挽回する事ができました。全体として良いテストになったと感じています」

「来週にはF1中国GPが控えていますので、今回得られたデータをきちんと反映した上で準備を進めたいと思います」

シーズン第3戦中国GPは、日本時間4月12日(金)11時からのフリー走行1で幕を開ける。

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