ピエール・ガスリー「ここ数戦のレース展開には少しウンザリした」悪しき流れ断ち切れるか

シルバーストン・サーキットのパドックを歩くアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー、2021年7月15日F1イギリスGPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが2021年FIA-F1世界選手権第11戦ハンガリーGPに先立って失意の前戦イギリスGPを振り返りつつ、ハンガロリンクに向けての抱負を語った。

昨年のハンガリーGPでガスリーは10番グリッドからレースに臨んだものの、15周目にマシン後方から白煙を履きリタイヤした。ギアボックストラブルだった。

ピエール・ガスリーここ数戦のレース展開にはウンザリ

シルバーストンではレース終盤にパンクに見舞われた事でポイントを失ってしまい、悔しい思いをした。あれがなければ8位も可能だったと思うけど、誰かがコース上にばら撒いた砂利のせいでタイヤが切れてしまったんだ。

正直なところ、ここ数戦のレース展開には少しウンザリしたよ。

オーストリアではシャルル(ルクレール)との接触でパンクに見舞われポイントを失ったし、シルバーストンは今シーズン最悪の週末だったと言えると思う。特に2~4ポイントを獲得できる可能性があったわけで、持ち帰れなかったのは本当に腹立たしい。

でもまぁ、そういう事も時にはあるし、反省すべき点もたくさんあった。予想以上に厄介な問題に対処しなきゃならなかったし、新しいフォーマットが導入された事で問題解決のための時間があまりなく、問題を抱えたままパルクフェルメに入ってしまった。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

2021年7月18日のF1イギリスGPでの赤旗中断の最中に、アルファタウリ・ホンダのガレージ内で待機するピエール・ガスリー

今シーズンは本当に良い形でスタートを切ることができたから、今は今週末のブダペストで良い成績を残してシーズン前半戦を良い形で締め括る事が大切だ。

F2時代に優勝した事もあるし、F1でも何度かポイントを獲得したりと、僕はこれまでにハンガロリンクで何度か良い結果を残してきた。

ストレートと呼べるようなものがなくコーナーばかりだから、ブレーキングやターン、スロットル操作など、コックピットの中では1周を通して常に作業に追われる事になるけど、僕はこの手のコースが好きなんだ。

上手くやるためにはリズムを掴む事が重要で、それができると運転していて本当に楽しい。もちろんラップの途中で一息つく暇はないからここでのレースは常に体力勝負だ。ここ最近のヨーロッパの気候を考えると、今回も凄く暑い週末になりそうだけど準備は万端だよ。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

ハンガロリンクを走行するアルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトとピエール・ガスリー、2020年F1ハンガリーGP決勝レースにて

ここ数週間でマクラーレンとフェラーリが大きく前進した。僕らはアルピーヌやアストンマーティンを相手にチャンピオンシップ5位を争う立場で、そこが目指すべき目標だけど、ブダペストではこの2チームと競り合えるチャンスがあると思ってる。ただそのためには、自分達のパッケージが持つポテンシャルを最大限に発揮しなきゃならない。

ハンガリーでの週末と合わせて激しかったシーズン序盤戦も終わり、誰もが待ち望んだサマーブレイクに入る。後半戦も同じ様に厳しいものになる事は分かっているし、今年は史上最多の23レースが計画されているから、しっかり休みを取る事が大切だ。シーズン末に向けて肉体的にも精神的にもキツくなるだろうから、少しでも家族と過ごせる時間が取れるのは良い事だよね。


ハンガリーGPの舞台となるのは1周4,381m、全16コーナーを有するハンガロリンク。サーキット中心部の標高が最も低い”お椀状”のフォルムを持つこのサーキットは直線区間が908mのホームストレートの僅か1本のみで、「壁のないモナコ」を称されるほどにオーバーテイクが難しい。

ウェットコンディションとなった昨年のグランプリでは、レコノサンスラップ中にマックス・フェルスタッペンがクラッシュを喫したものの、レース前グリッドで懸命の修復作業が報われた結果、無事にスタートを切りルイス・ハミルトンに続く2位表彰台を獲得した。3位はバルテリ・ボッタスという結果だった。

F1ハンガリーGPは、日本時間7月30日(金)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。

F1ハンガリーGP特集

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