ガスリーの後塵を拝し7番手に甘んじた雨の皇帝フェルスタッペン、失速の理由は?
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ハンガロリンクでの最前列争いが期待されたマックス・フェルスタッペンであったが、いざ予選を終えてみれば7番手に留まり、姉妹チームのトロロッソ・ホンダ、ピエール・ガスリーに0.441秒もの大きな差で敗れ去る大番狂わせが起きた。
伝説が生まれた2016年F1第20戦ブラジルGPを引き合いに出すまでもなく、フェルスタッペンのウェットドライブは超一級品。またがる愛車はグリッド最強シャシーと称されるレッドブルRB14。トップ争いはおろか、ガスリーにまで先行を許したのは何が原因だったのか?
セッションを振り返ったフェルスタッペンは、フルウェットタイヤを履いた際のグリップ不足を上げ、今年のRB14はウェットコンディションに最適化されていないようだとの見解を示した。
グリップ不足に苦労…RB14はウェットに弱い
マックス・フェルスタッペン予選: 7位, FP3: 6位
今日の主な問題はグリップ不足だった。特にQ3は酷かったね。インターミディエイトの感触は悪くなかったんだけど、ウエットはかなり厄介だったんだ。現時点では、今年の僕らのマシンはウエットになると少し苦しいみたいだ。何故去年のマシンと違うのかを調べてみる必要がある。
前からタイヤの熱入れに苦労してたけど、今日はそれが顕著だった。この手のコンディションで1周をまとめ上げるのは得意なんだけど、今日はそれができなかった。雨を味方につけるつもりが、逆にチャンスを逃す事になってしまいちょっとガッカリだよ。
ドライだったFP3でマシンに満足し切れなかったから予選に向けてセットアップを変更したんだ。本当ならそれが上手く機能するはずだったのに、雨が降ってくるなんて。
明日のレースに向けて自信はついたけど、このハンガロリンクで7番手からスタートするのは楽勝とは言えない。決勝はドライになってかなり暑くなるはずだけど、今日の事を思えば明日もどうなるか分からないよね。
雨がエキサイティングなグリッド争いを演出した予選では、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。2番手にバルテリ・ボッタスが続きシルバーアローが最前列を占拠。3番手にフェラーリのキミ・ライコネンという結果となった。
トロロッソ・ホンダ勢にとっては今シーズン初のダブルトップ10。ピエール・ガスリーは6番手、ブレンドン・ハートレーは8番手と、入賞に向けて好ポジションを確保した。
F1ハンガリーグランプリ決勝レースは、日本時間7月29日(日)22時10分から行われ、ヘルマン・ティルケが設計した1周4381mのハンガロリンクを70周する事で勝敗を決する。