角田裕毅「申し訳ない気持ち」”まさか”のクラッシュで好ラップが台無しに、ピットスタートを懸念
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7月20日のF1ハンガリーGP公式予選で角田裕毅(RBフォーミュラ1)はカナダGP以来、4戦ぶりのQ3進出を果たしたものの、赤旗中断をもたらす痛恨のクラッシュを喫し、不完全燃焼の10番手でセッションを終えた。
2回目のフライングラップのターン5の出口でアウト側に飛び出し、芝生とフロアが触れて車体が持ち上がりバリアに激突した。大きな事故ではあったが、幸いにも無事にコックピットから降りた。赤旗が振られて時計の針は残り2分13秒で止められた。
事故の瞬間について説明を求められた角田裕毅は「あのコーナーに向けて本当に良い感じだっただけに、ワイドに膨らんでしまったのは正直、予想外でした」と説明した。
「多分、Q3では限界まで攻めたため、タイヤの半分が芝生に乗ってしまったのだと思います」
「おそらく路面が濡れていたせいだと思いますが、正直、こういうこともあります。あのラップはターン5まで凄く良かっただけに、本当に残念でなりません」
結果としては10番グリッドを持ち帰ったが、以下の動画のように車体の損傷は激しく、リアを強打していることからギアボックス交換も懸念され、同じスペックのスペアパーツがない場合など、パルクフェルメ規定違反によりピットレーンスタートになる可能性もある。この場合、オーバーテイクが難しいハンガロリンクでの入賞は非常に難しくなる。
日曜のレースでポイント獲得を懸けて戦える見込みはあるか?と問われた角田裕毅は、「正直、自分の体よりもクルマの方が心配です」と返した。
「…本当に残念ですし、ガッカリです。クルマに問題がないことを願うばかりですし、チームに対しても申し訳ない気持ちでいっぱいです。あのラップは、良いポジションでフィニッシュできる可能性があったので」
2024年F1ハンガリーGP予選ではランド・ノリスがポール、オスカー・ピアストリが2番手に続き、マクラーレンが12年ぶりのフロントロウ独占を果たした。
決勝は日本時間7月21日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。