ヒュルケンベルグ、ハースのチャンス得られずもF1残留に強気「今後2週間が本当に興味深い」

ルノーのニコ・ヒュルケンベルグ、2019年F1シンガポールGPにてcopyright RENAULT SPORT

ルノーはエステバン・オコンと、そしてハースはロマン・グロージャンと契約を結び、ニコ・ヒュルケンベルグの先行きが更に不透明な情勢となっているが、当人は2020年のF1残留に強い自信を示し「今後2週間が本当に楽しみ」と強気を貫いている。

ハースがグロージャンを選んだ理由

パドックではハースのシート最有力はヒュルケンベルグだとの声が多く聞かれたが、ギュンター・シュタイナー代表とジーン・ハースはシンガポールGP開幕前日、グロージャンを保持する決断を下した事を明らかにした。

ハースの首脳陣はサマーブレイクを使ってヒュルケンベルグと交渉を進めたものの、最終的にヒュルケンベルグに対して正式なオファーをしなかった。何故か?シュタイナー代表は一貫性を重視した結果だと述べた。

「リスクを冒す必要があっただろうか? 我々はロマン能力についてはシッカリと把握している。それに今年の不振の理由はマシンであり、ドライバーとは無関係。ロマンはクルマの問題点への理解という点で、大きな役割を果たしてくれた。ドライバーを変更する事で状況が改善される、という確信が持てなかった」

F1残留に強い自信を示すヒュルケンベルグ

実質的に残っているシートは2つ。シーズン途中での降格が度々噂されているアントニオ・ジョビナッツィはアルファロメオとの契約更新を発表しておらず、ロバート・クビサは2019年末に自らウィリアムズを去ると発表した。無論、レッドブル・ホンダとトロロッソのシートも未確定だが、いずれにせよヒュルケンベルグは、自身の将来を楽観視している。

来季もF1に残れるチャンスがあるのか?と質問されたヒュルケンベルグは「ああ、かなりね」と答え、次のように続けた。

「今のところは、何も発表出来る事はないけど、非常に現実的なチャンスがあると思ってる。みんな知っての通り、機密事項だから詳細に説明することが出来ないんだ。色々想像してみてよ。全てがハッキリするまでには、もう少し時間が必要だ」

ヒュルケンベルグはシングルシーター一筋のキャリアを過ごしてきたが、2015年にポルシェチームからWEC世界耐久選手権へのスポット参戦を果たし、第3戦ル・マン24時間レースで勝利を飾った。他のカテゴリーについては、どの程度検討しているのだろうか?

「何がどうあれ、僕はまだフォーミュラ1に完全にフォーカスし固執している。結果がどうなるかは正直、そんなに考えていないし、F1以外に何をしたいかも良く分からないから、あらゆる可能性を除外しないけどね。この後の2週間は本当に興味深い時間になると思うよ」

ヒュルケンベルグは14戦を終えて31ポイントを獲得し、ドライバーズランキング11位。チームメイトのダニエル・リカルドは34ポイントで8位につけている。

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