ホーナー、アロンソとの3度目のレッドブルF1移籍協議を認める

通算400戦記念のファッションに身を包むフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2024年10月25日F1メキシコGPCourtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、2度のF1ワールドチャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソとの間で2024年の年初に、移籍に関する話し合いを行ったと公に認めた。

セルジオ・ペレスは今季開幕5戦で4回の表彰台を獲得する好スタートを切り、カナダGPを前にした6月、新たな2年契約を締結したが、後に無罪放免とされたホーナーに関するセクハラ疑惑と、これにまつわるチーム内紛の勃発を背景にマックス・フェルスタッペンが早期契約解除を示唆するなど、当時のレッドブルは非常に不安定な状況にあった。

アロンソは、今年4月のアストンマーチンとの契約延長に先立ち、ライバルチームとの間で話し合いの場を持ったことを明かしていたが、ホーナーはF1メキシコGPの初日に、アロンソと彼のマネージャーを務めるフラビオ・ブリアトーレが、「市場調査」の一環として接触してきたと明かした。

「その時点でセルジオの契約は延長されていなかった。経験豊富なフェルナンドは、常に自分の選択肢をすべて把握しておきたいと考えるドライバーだ」とホーナーは語った。

「彼と、彼の長年のマネージャー、アドバイザーであるフラビオは、常にマーケットをリサーチしている。これは、43歳になってなお彼が、競争力と貪欲さを持ち合わせていることの表れだ」

「彼は今でも素晴らしいコンディションを維持しており、年齢がただの数字に過ぎないことを示している。彼は今でも非常に有能なグランプリドライバーだ。必要なツールが与えられれば、間違いなくトップを走れるだろう」

今週末のメキシコGPで通算400戦目を迎える史上最も経験豊富なドライバーとレッドブルとが、交渉の席を持ったのはこれで3度目だ。

「彼が最初にマクラーレンを離れた2008年のことだが、レッドブルに迎え入れようと、マドリードまで出向いて交渉したのを覚えている」とホーナーは振り返る。

「我々は2年契約を提案したが、彼は1年契約しか望んでいなかった。それに加えて、その時点で彼には既に、フェラーリとの契約が控えていると確信したため、結局合意には至らなかった」

「もし彼が2009年に我々の元に来ていたら、状況は少し違っていたかもしれない。実際、2009年のシーズン半ばに至ってなお彼は、『レッドブルのマシンに乗れば、まだその年のチャンピオンを獲れる』と確信していたくらいだからね」

「それから、2011年か2012年頃にエイドリアン(ニューウェイ)と一緒にスパ空港で、レンタカーの後部座席で彼と話をしたことを覚えている。あれはフェラーリからの移籍についての話だった。そして、今年の初めにもまた、話をした」

「彼のキャリアの長さ、競争力、そしてその才能と能力を考えると、2度のワールドチャンピオンという事実でさえ、彼の実力を十分に表してはいない。本来はもっと多くのタイトルを獲得しているべきドライバーだ」

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