惚れ惚れするほどカッコいい「ホンダNSXスクーデリア・アルファタウリ」
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マット塗装の紺と白のコンビネーションがクールな印象を醸し出すスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのカラーリング。そんな超絶カッコいいリバリーのホンダNSXが公開された。とは言っても、実車ではないが。
アルファタウリ・ホンダはニュルブルクリンクで開催されたF1アイフェルGPに際して、GTワールドチャレンジ公式ゲームの最新作「アセットコルサ・コンペティツィオーネ」を使ったGPコースの走行映像を公開した。これに使われたのが、ピエール・ガスリーの車番「10」を掲げた「ホンダNSXスクーデリア・アルファタウリ」だった。
© SCUDERIA ALPHATAURI / Assetto Corsa
スクーデリア・アルファタウリはファッションブランド「ALPHATAURI」のプロモーションレースチームという位置付けであり、トロ・ロッソとは異なりチャンピオンシップでの成績が求められるだけでなく、考え抜かれたデザインと上質な素材、そしてテキスタイルの革新性を特徴とするブランドイメージのPRという使命を持つだけに、他のチームとは一線を画すカッコよさがある。
パートナーシップを結ぶ各スポンサーに、各々のブランドカラーの使用を認めないのはそれが理由だろう。唯一その範疇にないのがホンダであり、AT01においては日本の自動車メーカーのロゴだけが赤色で構成されている。
トロ・ロッソからのリブランドを経て初めて発表された2020年型F1マシン「AT01」の新車発表会では、レーシングスーツやチームウェアに加えてファッションブランドとしての「ALPHATAURI」の2020年春夏コレクションが発表されるなど、オートクチュールかと錯覚するような雰囲気が溢れていた。
アルファタウリ・ホンダのカラーリングが転用されたものとしては「HondaJet Elite」が記憶に新しい。ホンダ傘下のホンダ・エアクラフト・カンパニー(HACI)は今年9月に、伊ファエンツァを本拠とするスクーデリア・アルファタウリに最新型の「HondaJet Elite」をデリバリーしている。
ホンダは来季末を以てレッドブル・レーシング並びにスクーデリア・アルファタウリへのF1パワーユニット供給を終了してF1から撤退する。こうした試みが見られなくなると思うと残念でならないが、自動車業界を取り巻く環境は加速度的に変化し続けており、本田技研は存亡を懸けた戦いの真っ只中に置かれている。