ホンダF1首脳陣、今宮純氏の急逝嘆く…積年の活躍と応援に感謝
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ホンダF1プロジェクトの首脳陣が、F1解説者の今宮純氏の逝去について声明を発表し、その積年の活躍と応援に感謝の意を表した。今宮純氏は虚血性心疾患のために、1月4日に自宅で息を引き取った。70歳だった。
今宮純氏はテレビF1中継がスタートした1987年より解説者として活躍。ホンダがマクラーレンとタッグを組み、絶対王者として勝ち星を上げ続けた第二期から、レッドブル・ホンダとして再び世界の頂点を目指す現在に至るまで、変わらず一貫した立場でその活躍を見守り続けた。
F1マネージングディレクターを務める山本雅史氏は「突然の訃報に接し、本当に驚いております。 日本におけるF1の人気は今宮さんの存在なしにはあり得ないものです」と述べ、その功績を讃え追悼した。
「テレビから聞こえてくるあの落ち着きのある、レースへの愛情がこもった解説に、F1というスポーツの楽しさをより深めたファンがたくさんいることでしょう。そしてHonda Flを第二期の活動から今日に至るまで、苦しい時も楽しい時もいつも見守り、応援して頂いて感謝の言葉しかありません。ありがとうございました」
「2020シーズンの私たちの戦いを見て頂けないのが本当に残念 ですが、天国までファンの歓声が届くような戦いができるよう一層励みます。ご冥福をお祈り致します」
第二期にゲルハルト・ベルガー担当エンジニアとしてF1でのキャリアをスタートさせ、2018年よりホンダF1の現場指揮官を務める田辺豊治 Honda F1テクニカルディレクターは次のように述べ、今宮氏の想いを胸に戦い続けると誓った。
「1970年代からの長きにわたり、F1ジャーナリストとしてのご活躍、本当にお疲れ様でした。 日本でF1を盛り上げるために多大なるご貢献をいただいたこと、そしていつも Honda を応援いただいたことに心から感謝を申し上げます」
「また私個人としては、第2期F1プロジェクトの頃はもとより、今回のテクニカルディレクター就任以降も、折に触れて様々な励ましの言葉をいただきました。今後も我々の戦いを見守っていただきたいと思っていただけに、非常に寂しく感じています」
「本当にお世話になりました。そして、ありがとうございました。我々は、今宮さんの想いを胸に、これからも戦いを続けます。心よりご冥福をお祈りいたします」