セルジオ・ペレスとの複数年F1契約には「リスク」があるとヘルムート・マルコ
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レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコはセルジオ・ペレスとの契約更新の可能性を認めつつも、複数年契約をオファーするつもりはないと言う。
マルコはオーストリア紙「oe24」とのインタビューの中で、有力ドライバーを早期に確保しようとするライバルチームの動向に関わらず、すべてのオプションを冷静に見極めてから来季のドライバーに関する決定を下す方針を強調した。
アウディ(現ザウバー)はシーズン序盤という早い時期にも関わらず、パワーユニット・サプライヤーとして参戦する2026年を含めた来季以降のドライバーラインアップの決定を急いでいると見られており、ザウバーの母国スイスではニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)とカルロス・サインツ(フェラーリ)の名前が取り沙汰されている。
2人はルノー時代の2018年にチームメイト同士だった。
2024年末限りで現行契約が満了を迎えるペレスはバーレーン、サウジアラビア、そして日本の3戦でレッドブルの1-2フィニッシュを支え、開幕4戦中、3戦で予選トップ3に入るなど、来季シートに相応しい活躍を示している。
ペレスとの契約更新の可能性について問われたマルコは「すべてが選択肢だ。我々のチームは現在、非常にうまく機能している」とする一方、「もし彼が2年間の確実な契約を結めば、努力を怠ってしまうリスクがある」とも語り、オファーする場合は1年契約とする意向を明らかにした。
2025年のマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてはペレスの他に、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)も噂されているが、マルコはウィリアムズとの間で2025年までの契約がある事に触れ否定的な見方を示し、F1復帰の意向を認めるセバスチャン・ベッテルについては全面的に否定した。
なお角田裕毅とダニエル・リカルド擁する新生RBフォーミュラ1チームの売却に関する噂が出ている事については「多くの関心」が寄せられていると認めつつも、まだ何も決定されておらず、最終的には株主の決定次第だと答えた。