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第8戦F1アゼルバイジャンGPで、4度のF1王者あるまじきエスカレートした”攻撃”を受けたルイス・ハミルトンは、今でもセバスチャン・ベッテルを「ドライバーとして尊敬している」と語り、謝罪を受け入れ水に流すと語った。日本時間7月6日(木)22時から行われたF1オーストリアGP公式記者会見でハミルトン本人が明らかにした。
レース終了直後に行われた2人へのインタビューでは、互いに相手を非難する緊張した空気が流れていたものの、ハミルトンは「僕らの間には緊張なんてないと思うよ。メディアの皆はそう思ってるみたいだけど、僕はそんなの感じてないよ」と語り、既にこの問題は完全決着したとの認識を示した。
「僕にとってはもう終わったことだよ。言いたいことはこの前のレースの時に全て言ったしね。僕は、まだドライバーとして彼を心から尊敬していると伝えたし、これからもレースで激しくやりあっていくつもりだよ」
とは言え、事件直後に初めて顔を合わせて話し合った時には、ベッテルの口から謝罪の言葉はなかったとハミルトンは明かす。ハミルトンによれば、ベッテルから謝辞があったのはその翌日のことであり、口頭ではなくメールによってであったと語った。
各方面から猛烈な非難に晒されたベッテルは、レース翌日の7月3日(月)にFIAからの招集命令を受けパリのFIA本部に行われた会議に出席した。このミーティングの中でベッテルは、インシデントに関する映像とデータを見直した後、全面的に自身の責任を認めるとともに、自身のWEBサイトを通じて謝罪文を公開していた。